ブルーボンド200億円に倍増、清水建設が洋上風力船の資金調達

日本初のSEP船対象、施工のトップランナー狙う

インプレスSmartGridニューズレター編集部

2026年1月19日 (月曜) 15:46

SEP船建造資金のリファイナンスに向けブルーボンド発行

 清水建設株式会社(以下、清水建設)は、洋上風力発電施設の施工に用いられるSEP船(自己昇降式作業船)の建造資金のリファイナンスを目的とした「第38回無担保普通社債(ブルーボンド)」の発行条件を2026年1月16日に決定した(写真1)。当初は100億円の発行を予定していたが、発行総額を200億円に倍増した。2026年1月23日に発行(払込)を予定し、償還期限は2031年1月22日。利率は年1.913%。SEP船を資金使途としたブルーボンドの発行は日本初という。発行を支援した野村證券株式会社が2026年1月19日に発表した。

写真1 清水建設のSEP船「BLUE WIND」

洋上風力発電施設施工のトップランナーを目指す

 今回のブルーボンドは、海洋環境の保全や持続可能な海洋資源の活用を推進する「サステナブル・ブルーエコノミー注1」の考え方に基づくものである。発行にあたって策定された「ブルーボンド・フレームワーク」は、国際資本市場協会(ICMA)の「グリーンボンド原則2025」や環境省の「グリーンボンドガイドライン(2024年版)」、さらにはICMAなどが定める「SBEガイド注2」に適合している。株式会社格付投資情報センター(R&I)からは、これら基準への適合性を示すセカンドオピニオンを取得した。

 清水建設は環境ビジョン「SHIMZ Beyond Zero 2050」において脱炭素社会の実現を掲げており、その一環として、今回の資金使途の対象であるSEP船「BLUE WIND」を2023年から稼働している。これまでに、同船を活用し、富山県入善沖と北海道石狩湾新港において洋上風力発電施設を施工するほか、台湾の傭船3案件にも参加し、洋上風力発電施設の施工ノウハウを蓄積してきた。

 今回の発行により、ステークホルダーに同社のサステナビリティ経営に対する事業姿勢を提示するとともに、BLUE WINDを活用し、洋上風力発電施設施工のトップランナーを目指す。


注1:サステナブル・ブルーエコノミー:海洋環境や海洋生態系の保全と、持続可能な経済活動を両立させるという概念。
注2:SBEガイド(Bonds to Finance the Sustainable Blue Economy- A Practitioner's Guide -):海洋環境保全等に資する債券発行のための実務者向けガイド。

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