Sで始まるスマートグリッド用語
2014年10月29日 18:49
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SaaS
- [Software as a Service]
- 読み方 サース
- 日本語訳 クラウドコンピューティングサービスのひとつ
ユーザーが必要とするソフトウェアをネットワーク経由で配布(ダウンロード)し、利用できるようにしたソフトウェアのサービス形態。
SAE International
- [Society of Automotive Engineers International]
- 読み方 エス・エー・イー・インターナショナル
- 日本語訳 米国自動車技術者協会
1905年設立(米国ミシガン州トロイ)。米国における自動車関連や航空宇宙関連の標準規格の開発を行う非営利組織。例えば、電気自動車と充電インフラ間の通信方法は、次のように、SAEのJ2293で定められている。SAE J2293:Communications between PEVs(注1) and EVSE(注2) for DC Energy、電気自動車への直流での充電に関する通信規格。
(注1)PEV:Plug-in Electric Vehicle、プラグイン型電気自動車
(注2)EVSE:ElectricVehicle Supply Equipment、充電器と車両の間に設置する電気自動車用の電力供給装置
Sandia
- [Sandia National Laboratories]
- 読み方 サンディア
- 日本語訳 サンディア国立研究所
米国エネルギー省が管轄するセキュリティ関係の国立研究所。1949年設立(米国ニューメキシコ州サンディア)。
San Diego Gas & Electric
- -
- 読み方 サンディエゴ・ガス・アンド・エレクトロニック
- 日本語訳 サンディエゴガス&電気会社
米国カリフォルニア州にある電力およびガス会社で、DOE(米国エネルギー省)によるマイクログリッドプロジェクトも実施している。太陽光発電の導入やピーク時の負荷管理技術の導入、蓄電池の遠隔制御などの項目を実施。
Satcon
- -
- 読み方 サットコン
- 日本語訳 エネルギー技術の研究開発と教育関連の会社(米国)
-
SB(IEC)
- [Sector Board]
- 読み方 エス・ビー
- 日本語訳 セクターボード
IECのSMB(Standardization Management Board、標準管理評議会)直下に位置し、産業界の意見をIEC の標準化作業に反映させるために複数のTC(専門委員会)を横断的にカバーする評議会。
SBC
- [Smart Building Consortium]
- 読み方 エス・ビー・シー
- 日本語訳 省エネビル推進標準化コンソーシアム
通産省傘下の省エネビル推進標準化コンソーシアム(2008年3月設立)
SCADA
- [Supervisory Control And Data Acquisition]
- 読み方 エス・シー・エー・ディー・エー
- 日本語訳 一種の産業制御システム
インフラ(水道や送電網、大規模通信システム)や諸設備の状態監視や制御を行うための、コンピュータによる管理システム。
SCTP
- [Stream Control Transmission Protocol]
- 読み方 エス・シー・ティー・ピー
- 日本語訳 ストリーム制御伝送プロトコル
IP ネットワーク(インターネット)上において、電話網で使用される制御信号を転送するために開発されたトランスポート層のプロトコル(IETF標準:RFC4960)。
SENSEI
- [Integrating the Physical with the Digital World of the Network of the Future]
- 読み方 センセイ
- 日本語訳 フューチャ・ネットワークでデジタルの世界の統合を目指すプロジェクト
EU(欧州連合)のFP7(フューチャープログラム7[→])における統合プロジェクトのひとつで、フューチャ・ネットワーク(FN:Future Network)でデジタルの世界の統合を目指すプロジェクト。
SEP
- [Smart Energy Profile]
- 読み方 セップ
- 日本語訳 スマート・エネルギー・プロファイル
電力事業者が需要家側(例:家庭)の電力の使用状況などの監視や制御を行うために策定された機能仕様(アプリケーションプロファイル)。具体的には、電力消費量の測定・表示や、デマンドレスポンス(電力需給の制御)と負荷制御(家電機器等の制御)、電力料金の測定・表示、テキストメッセージの表示(緊急連絡メッセージ等)のプロファイル(機能仕様)などがある。SEP 1.0[→]はZigBee [→]対応の独自プロトコルであったが、現在策定中のSEP 2([→]「SEP 2.0」とは表記しない)はIP対応のオープンなプロファイルとなっている。
SEP 1.0
- [Smart Energy Profile 1.0]
- 読み方 セップ1.0
- 日本語訳 スマートハウスにおける制御用のアプリケーションプロファイル
スマートハウスなど家庭環境(HAN[→])における制御用のアプリケーションプロファイルで、デマンドレスポンス(電力需給の制御)、負荷制御(家電機器等の制御)、電力料金管理などを行う。ZigBee アライアンスが、802.15.4規格上で動作するZigBee のアプリケーション体系として2008年6月に公開したプロファイル(機能仕様)で、最初のバージョンであるところから「ZigBee Smart Energy Profile 1.0」と言われる。通常「Smart Energy Profile1.0」あるいは「SEP 1.0」と言われることが多い。
2-Sep
- [Smart Energy Profile 2]
- 読み方 セップ2
- 日本語訳 AMIやHANにおけるIPベースの制御用の標準プロファイル
正式には「SEP 2.0」と表記しないことに注意。AMI[→](スマートグリッド用高度メーター基盤)やホームネットワーク(HAN)におけるIP ベースの制御用の標準アプリケーションプロファイル。例えば、スマートハウスにおけるデマンドレスポンス(電力需給の制御)や負荷制御(家電やエアコン等の制御)、電力料金の課金、見える化、さらに電気自動車の充電管理などを行う。SEP 2は、オープン化を目指すUCAIug(米国電力会社等の組織[→])の意思を反映させる形で、SEP1.0を発展させ、ZigBee アライアンス[→]、HomeGridフォーラム[→]、HomePlugアライアンス[→]、SAEインターナショナル[→]、IPSOアライアンス[→]、SunSpecアライアンス[→]、Wi-Fiアライアンス[→]などの協力によってによって策定された。SEP 1.0がZigBee アライアンスの独自規格であったのに対し、SEP 2はネットワーク層において、オープンなIPプロトコル(IPv6)上で動作し、セキュリティ機能などを強化した仕様となっている。さらに、UCAIug内のOpen SG(Open Smart Grid)技術委員会で、その拡張などが行われている。SEP 2は、2009年にNIST[→]によってホームデバイス(家庭機器)におけるスマートエネルギー管理用の標準プロファイルとして選択され、正式に「NIST Framework and Roadmap for Smart Grid Interoperability Standards, Release 2.0」(スマートグリッドの相互接続性標準に関するフレームワークとロードマップ リリース2.0」(2012年初に発表予定)に採用される。また、このSEP 2は、SEP 2相互接続推進のためのコンソーシアム「Consortium for SEP 2 Interoperability[→]」2011年8月結成)で、認定プログラムが開発されており、相互接続試験などが行われている。このコンソーシアムは、HomePlugアライアンス、Wi-Fi アライアンス、HomeGridフォーラム、ZigBee アライアンスの4 者で結成された。SEP 2は、2011年7月に最新版のドラフト「SEP2バージョン0.7」が発表され、パブリックコメントを受けて後の、2012年初には標準化を完了する予定。下記に、SEP 1.0とSEP 2のプロトコル構成の違いを示す。
| 【SEP 1.0アプリケーション】 | 【SEP 2アプリケーション】 | |
| SEP 1.0 Stack (ZigBee/ZigBee PRO) |
SEP 2 Stack | |
| TCP | ||
| 6LoWPAN | IPv6 | |
| ZigBee (802.15.4) |
ZigBee (802.15.4) |
Z-Wave/ PLC(1901)/ Wi-Fi(802.11) |
SET Plan
- [European Strategic Energy Technologies Plan]
- 読み方 セップ・プラン
- 日本語訳 欧州の戦略的エネルギー技術計画
欧州が、2007 年11月に発表した、コスト効率の良い低炭素関連技術の開発と導入を促進するための戦略的な計画。
SGIP
- [Smart Grid Interoperability Panel]
- 読み方 エス・ジー・アイ・ピー
- 日本語訳 スマートグリッド相互接続性パネル
NIST(米国国立標準技術研究所)が2009年11月に立ち上げたスマートグリッド相互接続性パネル(委員会)。セキュリティやスマートグリッドの相互接続性標準の開発などを目指している組織。また、スマートグリッド関連の標準を開発するために、優先順位を決める行動計画(PAP:Priority Action Plans[→])の策定も担当している。2011 年10 月1 日時点で、680 社以上の企業や組織が参加。なお、NIST は、20112年初に、現行仕様のNIST1.0 からNIST2.0 に仕様をアップデートさせる予定である。
SIIA
- [Software & Information Industry Association]
- 読み方 エス・アイ・アイ・エー
- 日本語訳 米国ソフトウェア&情報産業協会(ワシントンD.C.)
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Smart Grid Stimulus Funds
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- 読み方 スマートグリッド・スティミュラス・ファンズ
- 日本語訳 スマートグリッドに関する助成金
2009年10月に、米国政府から発表されたスマートグリッドに関する助成金。スマートグリッド関連のプロジェクトに対して34億ドル(約3,060億円)投資するというもので、約400件の応募があり、最終的にはそのうち100件が採択された。
Smart Objects
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- 読み方 スマート・オブジェクト
- 日本語訳 スマートグリッド関連製品
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Smarter Planet
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- 読み方 スマート・プラネット
- 日本語訳 IBMのスマートグリッドビジョン
IBM が2009 年2 月に発表した「地球がよりスマート(Smart)に、すなわち賢く進化・発展していくことを示す新ビジョン」。「Smarter Planet」は、地球規模の環境、エネルギー、食の安全などの課題についてIT を活用したスマートグリッドによって解決することを目指す。
SMB
- [Server Message Block]
- 読み方 エス・エム・ビー
- 日本語訳 Windows間の通信プロトコル
Windows間でネットワークを介して、ファイル共有やプリンタ共有を実現する通信プロトコル。
SMB SG3
- [Standardization Management Board Strategic Group on Smart Grid]
- 読み方 エス・エム・ビー・エス・ジー3
- 日本語訳 スマートグリッドの標準化を担当する戦略グループ
IECの標準管理評議会(SMB:Standardization Management Board)の下にある、スマートグリッドの標準化を担当する戦略グループ。
SNMP
- [Simple Network Management Protocol]
- 読み方 エス・エヌ・エム・ピー
- 日本語訳 ネットワーク管理プロトコル
インターネット環境(IP ネットワーク環境)において、ルータやパソコンなど、ネットワークに接続された通信機器をネットワーク経由で管理(監視・制御)するためのプロトコル。管理対象となる機器は、MIB(Management Information Base)と呼ばれる管理情報データベースを装備しており、このMIBに基づいて管理される(IETF 標準)。
SOA
- [Service Oriented Architecture]
- 読み方 ソア
- 日本語訳 システムの設計手法
大規模なシステムを「サービス」の集まりとして構築する設計手法。
SOAP
- [Simple Object Access Protocol]
- 読み方 ソープ
- 日本語訳 HTTPベースのアクセスプロトコル
HTTP などをベースとした、他のコンピュータにあるデータやサービスを呼び出すためのプロトコル(W3C標準)。
SONET/SDH
- [Synchronous Optical Network/Synchronous Digital Hierarchy]
- 読み方 ソネット/エス・ディー・エイチ
- 日本語訳 同期式光通信網/同期デジタルハイアラーキ
同期式光通信網(SONET:ANSI標準)/同期デジタルハイアラーキ(SDH:ITU-T標準)。通信回線の速度標準。SONET ANSI 標準)では52Mbps の「OC-1」を基本にし、SDH(ITU-T 標準)は156Mbps の「STM-1」を基本に、階層的な速度標準決められている。
SSL
- [Secure Socket Layer]
- 読み方 エス・エス・エル
- 日本語訳 インターネット上で情報を暗号化して送受信するプロトコル
ネットスケープコミュニケーションズ社が開発した、インターネット上で情報を暗号化して送受信するプロトコル。
SUN
- [Smart Utility Networks]
- 読み方 サン
- 日本語訳 スマート・ユーティリティ・ネットワークス
スマートグリッド向けネットワークの物理層規格(IEEE 802.15.4g規格)のこと。MAC 層にはIEEE 802.15.4e 規格を使用する。IEEE 802.15.4g[→]。SUN はその名のとおり、スマートグリッド用のネットワークとして、スマートメーターからコンセントレータ(集客装置)の間のアクセス網としての用途に期待されている。その規格は通信範囲が1〜2km、伝送速度は1MbpsとFAN[→]向けの仕様となっている。
SunSpecアライアンス
- [SunSpec Alliance]
- 読み方 サン・スペック・アライアンス
- 日本語訳 再生可能エネルギー産業の普及促進を目指すアライアンス
2009年設立(本部:米国カリフォルニア州シリコンバレー)。再生可能エネルギー産業のためのオープンインタフェース標準を定義することによって、世界的な再生可能エネルギー市場の成長を促進する。インバータ、太陽光発電パネル、ネットワーキング、ソフトウェア、コンピュータなどの関連企業で構成されている。HomePlug アライアンス、Wi-Fi アライアンス、ZigBee アライアンスなどと協力して、SEP 2の策定に参加している。
SVC
- [Static Var Compensator]
- 読み方 エス・ブイ・シー
- 日本語訳 静止型無効電力補償装置
系統電圧の安定化などを目的として設置される装置。
SVR
- [Step Voltage Regulator]
- 読み方 エス・ブイ・アール
- 日本語訳 線路用電圧調整器
配電線の電圧を補償する柱上変圧器のこと。配電線の電圧は、負荷電力によって線路電圧が降下する。このため、配電線の電圧が、規定の電圧の範囲に納まるように調整する目的で線路途中に設置される装置で、一般に単巻変圧器が使用される。