カルコパイライト搭載物流車の走行試験を開始
次世代太陽電池の開発を手掛けるスタートアップの株式会社PXP(以下、PXP)と東プレ株式会社(以下、東プレ)は、カルコパイライト太陽電池注1を搭載した低温物流車の走行試験を開始した。試験では、太陽光発電による冷凍機のアシスト効果や燃料消費量の削減効果を検証する。両社が2026年1月6日に発表した。
図1 PXPと東プレが開発したカルコパイライト太陽電池を搭載した低温物流車
太陽光発電量、冷凍機への電力供給効果などを検証
両社の実証では、カルコパイライト太陽電池を低温物流車の試作車に搭載し、庫内を冷やす冷凍機のアシスト電源として使用する。同電池は、薄く、軽く、曲げられ、耐久性が高いという特徴がある。
市街地での走行といった物流オペレーションを想定し、走行中および停車時における太陽光発電量、冷凍機への電力供給効果、燃料消費量の削減効果などを総合的に検証する。クリーンエネルギーを活用した低温物流車の実用性および導入効果を定量的に評価するとともに、将来的な社会実装に向けた運用モデルの確立を目指す。
両社は、神奈川県の事業「カーボンニュートラル研究開発プロジェクト推進事業」に、「低温物流向け次世代太陽電池システムの開発及び実証」プロジェクトを提案し、採択を受けている。今回の実証は、このプロジェクトの一環として実施し、車両も同プロジェクトで2025年度に実施した基礎開発および要素技術の検証結果をもとに開発した。
今後、両社は、試験結果をもとに発電効率の向上や低温システムの高効率化を進めるなど、低温物流GX(グリーントランスフォーメーション)技術の開発を進める。
注1:カルコパイライト太陽電池:銅(Cu)、インジウム(In)、ガリウム(Ga)、セレン(Se)を原料とする化合物薄膜太陽電池(CIGS)。シリコン系と比較して薄く軽量で、曲げに強い。
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