世界最高効率のガス火力稼働、大阪ガス
コンバインドサイクル発電で石炭火力と比べCO2半減2026年1月5日 (月曜) 17:18
姫路天然ガス発電所1号機の運転開始
大阪ガス株式会社(以下、大阪ガス)の子会社である姫路天然ガス発電株式会社は、姫路天然ガス発電所1号機(兵庫県姫路市)の営業運転を2026年1月1日に開始した(図1)。同発電所は1650度級ガスタービンを採用したコンバインドサイクル発電方式注1により、世界最高クラスの発電効率だという。2026年1月5日に発表した。
今後2号機稼働でグループの国内火力電源容量が約1.6倍に
姫路天然ガス発電所は、三菱重工業製のガスタービンを採用した(図2)。同ガスタービンは、圧縮した空気と天然ガスを混合し、1650度で燃焼して駆動する。さらに、ガスタービンから排出する排ガスの熱を回収して蒸気を生成し、蒸気タービンを駆動する。ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせたコンバインドサイクル発電方式により、天然ガスを効率よく電気へと変換し、同規模の石炭火力発電と比較してCO2排出量が約半分になるという。
ガスタービンや蒸気タービンなどの主要な設備は、吸音パネルを設置したタービン建屋内に格納する。加えて、敷地北側には高さ約40mの防音壁を設置し、近隣地域に対する防音対策を講じている(図3)。
大阪ガスは、2019年9月に本発電所への投資意思決定を行って以来、建設を進めてきた。2026年5月に2号機の営業運転を開始する予定。2号機が稼働すると発電規模が124.52万kW(62.26万kW×2基)となり、姫路天然ガス発電所がグループ最大の電力供給拠点になる。また、Daigasグループの国内火力電源容量は現在の約200万kWから約1.6倍の約320万kWへと拡大する見通しだ。
大阪ガスによると、再生可能エネルギーの移行期において、出力調整が容易な天然ガス火力発電は、電力系統の安定化を担う役割が期待されている。
注1:コンバインドサイクル発電方式:ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせ、燃焼熱を二段階で利用することで高い発電効率を得る発電方式。
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