再エネ併設蓄電池を制御しFIP業者の収益最大化へ、エナリス
制御システムから運用までを支援するサービス、26年4月開始2026年1月7日 (水曜) 14:40
蓄電池の制御システムの提供から運用までを支援
アグリゲーション事業を手掛ける株式会社エナリス(以下、エナリス)は、太陽光発電などの再生可能エネルギー(以下、再エネ)設備に併設された蓄電池を対象に、制御システムの提供から運用までを支援する「再エネ併設蓄電池 制御支援サービス」を2026年4月1日に開始する(図1)。卸電力市場や需給調整市場の価格に応じて充放電を制御し、特にFIP(Feed-in Premium)注1を利用する再エネ発電事業者の収益向上につなげるという。沖縄と離島を除く全国の特別高圧・高圧拠点を対象に提供する。2026年1月7日に発表した。
クラウドサービス提供から市場取引まで包括的に支援
2026年度から変更が予定されている優先給電ルールでは、FIP電源は、FIT(固定価格買取制度)電源よりも出力制御の順番が後になる見込みだ。エナリスによると、これにより、従来は抑制対象となっていた時間帯でも発電が可能となり、その電力を系統への送電や蓄電池への充電に活用することで、市場価格が高い時間帯に売電するなどの柔軟な戦略が取れる。しかし、FIP電源や再エネ併設蓄電池を効率的に運用するには、精緻な発電量予測や市場価格変動に合わせた充放電計画、複雑な入札業務など、高度な専門スキルが求められる。
再エネ併設蓄電池 制御支援サービスは、蓄電池や太陽光発電設備を統合制御する同社製クラウドサービス「DERMS注2」を提供する。同システムを活用し、発電予測に基づき蓄電池を制御する。また、発電設備および蓄電池からの電力や環境価値の買い取り、蓄電池への系統受電による充電、OCCTO(電力広域的運営推進機関)注3などへの通告業務および各種電力市場での取引などを実行する。
契約単位は拠点ごとで、原則として1MW以上の高圧・特別高圧案件を対象とする。契約期間は最短1年から最大3年まで設定可能となっている。
注1:FIP(Feed-in Premium):再エネ発電事業者が市場価格で売電した際に、一定のプレミアム(補助額)を上乗せする制度。市場価格に連動した発電を促す仕組み。
注2:DERMS(Distributed Energy Resource Management System):分散型エネルギーリソース管理システム。太陽光発電や蓄電池などの分散電源を統合的に制御・最適化するシステム。
注3:OCCTO(電力広域的運営推進機関):日本の電力系統の広域的な運用を調整する機関。発電事業者は同機関に対し、発電計画などの通告を行う必要がある。
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