系統用蓄電池の用地難をマッチングで解消、GATES

マッチングサービス「蓄託(TIK TAK/チクタク)」開始

インプレスSmartGridニューズレター編集部

2026年1月6日 (火曜) 6:57

系統用蓄電池事業向け用地をマッチング

 GATES株式会社(以下、GATES)は、系統用蓄電池事業向け用地の売買・マッチングプラットフォームサービス「蓄託(TIK TAK/チクタク)」を2025年12月25日に開始した(図1)。同サービスは、再生可能エネルギーの導入拡大に伴いニーズが急増している系統用蓄電池市場で障壁となっている、用地情報の不足や複雑な契約スキーム、事業化までの長期化といった課題の解消につなげるという。不動産実務の知見を活かしたマッチングに加え、将来的には金融支援までを提供する。同日に発表した。

図1 系統用蓄電池用地売買・マッチングプラットフォームサービス「蓄託(TIK TAK/チクタク)」の概要

蓄電池事業のボトルネックとなる用地確保を効率化

 国内では、再生可能エネルギーの主力電源化や電力需給の不安定化を背景に、系統用蓄電池への投資意欲が高まっている。しかし、蓄電池の設置に適した用地は市場に出にくいだけでなく、地目や用途地域、接道条件といった専門的な評価が必要となる。また、売買・賃貸・地位承継などの契約形態の整理が難しいという。

 蓄託は、蓄電池事業者やEPC・開発事業者、土地所有者が直接取引するためのプラットフォーム。売り手は事業用地の情報を登録でき、買い手は地域や価格といった条件をもとに用地を検索し、申し込みできる。また、必要に応じて事業用地の専門家が支援する。掲載される情報は系統用蓄電池の設置を想定した土地に特化しており、事前に地目や用途地域、接道条件などを整理する。全国の案件を対象とし、未公開案件にも対応する。

 2026年早期にストラクチャード・ファイナンス注1を含む金融サービスの提供を予定している。具体的には、プロジェクトファイナンスの支援やSPC注2の組成、収益構造の設計といったスキームの構築を支援する。これにより、用地の探索・評価から、金融機関や投資家との連携、さらには将来的なRWA(Real World Asset)注3化への対応まで、蓄電池事業の立ち上げに必要なプロセスを網羅的に支援する体制を構築するという。


注1:ストラクチャード・ファイナンス:特定の資産やプロジェクトが生み出すキャッシュフローを裏付けとして資金を調達する仕組み。 
注2:SPC(Special Purpose Company):特定の事業や資産運用を目的として設立される特別目的会社。 
注3:RWA(Real World Asset):不動産や債権などの現実資産をブロックチェーン上でトークン化したもの。

この記事のキーワード

人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る
インプレスSmartGridニューズレター

定期購読は終了いたしました