NECは2016年11月9日、産業用機器向けコンピュータ「FC-PMシリーズ」の新製品2機種を発表した。11月22日から出荷開始の予定。精密機械などの製造装置や検査装置などと組み合わせて使うことを想定しており、この製品については供給を3年間続けることと、最長で10年間にわたる保守サービスの提供を確約している。
今回発表した機種はXeon E3-1225(3.1GHz駆動、4コア)を搭載した「FC-P33W」と、Celeron G3900(2.8GHz駆動、2コア)を搭載した「FC-P28X」。どちらも前世代の機種と比べて処理性能を1.3倍向上させた。また、産業用機器との接続を考慮してRS-232Cインタフェースを1つから2つに増やした。
図 「FC-P33W」と「FC-P28X」の外観
出所 NEC
さらに、工場などの過酷な環境でも稼働するように冷却部を改良し、気温が40℃になる環境でも動作するようにした(従来機種では35℃まで)。寿命が長い部品を採用するなどして、24時間連続稼働を可能にしている点も特徴だ。
プリインストールOSはWindows 7 Professional(64ビット)。産業用機器で多くの実績があるWindows 7を継続して使いたいという要望に応じて、Windows 7プリインストール製品は2019年10月まで継続する。Windows 10 IoT(64ビット)をプリインストールした製品も2017年4月から開始する。
価格(税別)はFC-P33Wが24万1000円(500GBのハードディスクと4GBのメモリを搭載)からで、FC-P28X(500GBのハードディスクと4GBのメモリを搭載)が19万8000円から。
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