四国電力と双日は2017年6月23日、チリ北部のアタカマ砂漠のウアタコンド地区に大規模太陽光発電所(メガソーラー)を建設すると発表した。フランスの大手建設会社であるEiffage社と共同事業体を結成し、事業に当たる。
メガソーラー建設地となるアタカマ砂漠は日射量が世界最高レベルで、なおかつ低湿度。さらに標高およそ2000mの高地にあるので、気温が上がりにくい。太陽光発電には最高の条件が揃った土地だ。ここに出力およそ98MW(9万8000kW)のメガソーラーを建設する。
図 メガソーラーの建設予定地
出所 四国電力
建設工事は2017年6月中に開始する予定で、2018年8月の営業運転開始を目指す。発電した電力はチリ国内の卸電力市場で販売する。チリは経済成長の途上にある国で、これからの成長に従って、電力需要も伸びていくと考えられる。そしてチリ政府は2050年までに供給電力量のうち再生可能エネルギー由来のものを70%にするという高い目標を掲げている。
四国電力は海外事業を「次なる成長エンジン」の1つと位置づけており、今後も海外事業を積極的に展開する意向を示している。双日は太陽光発電事業を注力事業と位置づけており、国内外で太陽光発電所を建設してきた。今後は中南米地域で新規案件を開拓していく姿勢を見せている。