フランスのグループPSA(Groupe PSA)は2018年4月5日(中央ヨーロッパ時間)、2025年までにグループで販売する全車種の電気自動車(EV)のオプションを設定すると発表した。このために、2018年4月1日から電気自動車専門部署を発足させ、2019年からラインナップの電動化を開始する。
図 Groupe PSAはグループ全社で販売する車種すべてにEVのオプションを用意する
出所 Groupe PSA
グループPSAは、販売する車両が排出するCO2を削減するために、2019年までに第2世代のEVを発売すると宣言している。新設の専門部署は、グループPSAに所属するPeugeot、Citroën、DS、Opel/Vauxhallの5社のラインナップすべてにEVオプションを設定するだけでなく、EVが便利に使える環境の整備に取り組むとしている。EV用充電ステーションの整備などにも取り組むと考えられる。さらに、2017年2月から開始しているカーシェアリングアプリ「Free2Move」向けのEVも投入するとしている。
ヨーロッパ各国政府がガソリンエンジン車の販売台数を規制し、EV販売を促進する法案を可決している。その動きに合わせるようにDaimler、BMW Group、Volkswagen Groupなど、自動車大手各社がEV販売の目標を発表している。今回のグループPSAの発表も、ヨーロッパの自動車大手各社の動きに合わせたものと言える。
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Groupe PSA