窓ガラスの廃棄品を新品同等に再生、AGCとTREが実証
水平リサイクルで産廃・CO2・使用原料を削減2026年1月21日 (水曜) 8:00
廃棄窓ガラスの水平リサイクルを実証
AGC株式会社(以下、AGC)とTREホールディングス株式会社(以下、TRE)は、建築物の解体現場で廃棄されていたアルミサッシ付き窓ガラスを回収し、ガラスへと再生する水平リサイクルの実証実験を実施した。従来、処分されていた廃棄窓ガラスを循環し、産業廃棄物の削減につなげるのが目的。廃棄窓ガラスの回収、分解から再生原料への加工、板ガラス製造までの工程を検証し、プロセスの実効性を確認したという。2026年1月15日に発表した。
産業廃棄物とともにCO2排出量を削減
実証では、廃棄窓ガラスを新品同等品質のガラスへと再生する水平リサイクルを実施する。これにより、産業廃棄物を削減するとともに、ガラスの原料の1つであるカレットの使用比率を高めることで、CO2排出量削減と自然資本であるガラス原料の使用量節減につなげるという。
具体的には、長野県諏訪市とその周辺地域で、TREグループの株式会社信州タケエイが解体した建築物から廃棄窓ガラスを回収・分解し、同じくTREグループのTREガラス株式会社がガラス部分をカレットに加工し、その品質を検査した。その後、AGCがこのカレットにバージン原料を加え、新しい板ガラスを製造するプロセスを同社の横浜テクニカルセンター(YTC)で検証した。加えて、AGCとTREが、廃棄窓ガラスの水平リサイクルにおける各工程のコストを算出し、サプライチェーン全体の経済性についても検証した。
今後、AGCとTREは、ガラスリサイクルに関する経済性の検証を継続し、全国で窓ガラスを資源循環するための体制構築を進める。
AGCによると、国内で建築物から発生する廃棄窓ガラスは年間約50万トンになる。その多くが埋め立てや、元の製品よりも低品質な用途に再利用するカスケードリサイクルによって処理されている。また、廃棄窓ガラスのサッシ部分は有価で引き取られる一方、ガラス自体を有価で回収する仕組みは十分に整備されておらず、経済性の確保が課題になっていた。
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