部品構成を排出量データに紐づけ算定効率化、アスエネが新機能
CFP/LCA算定ツール「ASUENE LCA」がBOM連携に対応2026年1月21日 (水曜) 11:00
CFP/LCA算定ツールにBOM連携機能
アスエネ株式会社(以下、アスエネ)は、製品の部品構成を示すBOM(Bill of Materials)データと連携し、CFP(カーボンフットプリント)やLCA(ライフサイクルアセスメント)を算定、管理するための機能の提供を開始した。同社のCFP/LCA算定ツール「ASUENE LCA」の1機能として提供する。LCAを製品を構成する部品や原材料の親子関係を保持したまま算定することで、製造業を中心にCFP算定、環境情報開示の業務効率を高めるとする。2026年1月20日に発表した。
算定作業を効率化しデータの一貫性を確保
今回提供を開始したBOM連携機能では、製品を構成する部品や原材料の情報を、BOMの親子関係を含むツリー構造を保持したまま「ASUENE LCA」に取り込む。具体的には、BOMデータを一括登録し、製品、主要部品、サブ部品、原材料といった階層ごとに排出量データを紐づけ、構成要素ごとの環境負荷を積み上げて算定する。
これにより、製品単位のCFP算定や部品レベルでの排出量の把握、設計変更時の影響分析を容易にするという。また、製品のリニューアルで部品構成の変更や差し替えが生じた際に、該当する箇所を変更するだけで算定できる。これらにより、製造業やアパレル、建設業などの複雑な製品構成を持つ業種で、算定作業の効率化とデータの一貫性を可能にするという。
アスエネが指定するCSVフォーマットによるBOMデータの取り込みから提供を開始する。今後、データ取り込みの自動化や、部品・原材料ごとの排出原単位の自動紐づけ機能の開発を進める。
アスエネによると、欧州では、「欧州電池規則」により電池製品を中心にCFPの算定・開示が求められているほか、「CBAM(炭素国境調整措置)」の導入により、製品の製造過程におけるCO2排出量の把握が貿易実務に影響を及ぼし始めている。日本でも、サステナビリティ基準委員会(SSBJ)による開示基準の策定が進んでいる。その中で、製造業やアパレル、建設業など、多数の部品や原材料から製品が構成される業種では、部品単位の排出量データを整理し、正確に積み上げて算定することが不可欠になっている。
一方で、LCA算定に必要な製品構成情報は、BOM(Bill of Materials)として各企業が個別の形式で管理していることが多く、部品の階層構造や仕様が各社大きく異なる。そのため、データの登録や構造整理に工数がかかり、数万点規模の製品を扱う企業では算定作業が負担になっている。