中国製品の台頭と、日本が目指すべき「安全・高信頼」の価値

中国製品の台頭と、日本が目指すべき「安全・高信頼」の価値

編集部 海外、特に中国における直流製品の展開状況はいかがでしょうか。

村 中国では、すでに直流380Vで動く「ソーラーエアコン」(太陽光対応の空調機)が市販されています。当社(糸島サイエンス・ヴィレッジ内オフィス)でも2026年11月に導入して評価を行いますが、量産化が進んでおり価格は日本製品の約半値です。しかも、ソーラーにつないだらすぐ動くエアコンが発売されているのです。

編集部 中国が本気で動いたら、もう直流分野でも勝てませんよね。 

村 そうですね。しかし、現行の中国製品にはアーク放電対策などの安全技術が十分ではありません。そこで当社では、20年間蓄積してきたアーク対策技術や地絡検出技術(写真2)を組み込み、日本では唯一無二の安全な直流システムを導入できます。

写真2 アーク対策用のアーク発生器(左)と感電対策向け直流地絡検出器(右)

出所 編集部撮影

 このように、ただ直流化するだけではなく、日本ならではの「安全・安価・高信頼」な直流システムとして差別化を図っています。
 つまり、単に追従するのではなく、製造大国・日本として安全で高品質なシステムを作り上げることが重要です。かつて、半導体でも電力でも日本はトップだったわけですよ。今こそ、日本のメーカーは、再び現場の力を発揮する時期が来ていると感じています。

編集部 本日は貴重なお話をありがとうございました。

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