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「太陽光の電力をEVに充電してCO2排出量を完全にゼロに」、オランダとドイツの業者が協業

2018/02/16
(金)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

オランダEVBoxと、ドイツIBC Solarは、太陽光発電システムと電気自動車の充電器の連携に向けて協業すると発表した。

オランダEVBoxと、ドイツIBC Solarは2018年2月12日(中央ヨーロッパ時間)、太陽光発電システムと電気自動車(EV)充電器の連携に向けて協業すると発表した。EVBoxはEVの充電器を製造販売しており、IBC Solarは住宅への太陽光発電システムの設置や、商業向け太陽光発電所の建設を手掛ける企業だ。

図 EVBoxのEV充電器

図 EVBoxのEV充電器

出所 EVBox

今回の協業で、ヨーロッパ各地の充電ステーションにあるEVBoxの充電器は、太陽光発電システムや定置型蓄電池と簡単な作業で接続できるようになる。さらに充電器の利用者は、スマートフォンの専用アプリケーションで充電時間帯などを設定できる。太陽光による電力を最大限活用するように時間帯を設定できるわけだ。両社によれば、100%太陽光による電力を使うと、わずか2ユーロ(264円)で100km走行できるだけの電力を充電できるという。これは、一般の送電網からの電力を利用する場合に比べて半分の価格となる。

各国政府はEVをCO2を出さない「ゼロ・エミッション車」と認めているが、IBC Solarの創業者でCEOを務めるUdo Möhrstedt氏は「太陽光などの自然エネルギーによる電力を充電してようやく、CO2を『ほとんど出さない』と言えるものになる」としている。火力発電所からの電力を使っていては、ゼロ・エミッション車とは言いにくいという意見だ。

そして、EVの製造時に工場が排出するCO2にも目を向ける必要があるともしている。両社によると、自然エネルギーによる電力を充電して3万kmを走行した時点で、製造時に発生したCO2を帳消しにできるという。

Möhrstedt氏は「2018年にEVの市場がようやく立ち上がろうとしている。EVを真のゼロ・エミッション車にするには、EVや充電ステーションだけでなく、太陽光発電などの自然エネルギーの活用も考える必要がある」と、自身の見解を示した。


■リンク
EVBox
IBC Solar

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