東邦ガスは2019年3月19日、愛知県常滑市のセントレア空港島内に建設中だった水素ステーション「セントレア水素ステーション」を20日に開設すると発表した。東邦ガスは2006年、セントレア空港島内に水素ステーションを建設しているが、これは実証実験用であり、商用ではなかった。実証実験が2018年2月に終了し、東邦ガスは実証実験用水素ステーションを解体し、その敷地に今回開設する水素ステーションを新たに建設していた(参考記事)。新しいステーションはセントレア空港島内で初めての商用水素ステーションとなる。
図 東邦ガスが新たに開設する「セントレア水素ステーション」
出所 東邦ガス
セントレア水素ステーションは燃料電池バスへの水素充填の基準を満たしており、経済産業省の「燃料電池自動車の普及促進に向けた水素ステーション整備事業費補助金」と、愛知県の「愛知県水素ステーション整備費補助金」を利用して建設した初めての例となる。東邦ガスは、今回開設するステーションで、セントレア空港島を中心に知多半島周辺で燃料電池車の利用拡大を目指す。さらに、空港を行き来する路線バスを燃料電池バスに転換する動きも期待している。
新ステーションの水素供給能力は1時間当たり300Nm3。ピーク時は1時間当たり500Nm3まで引き上げ可能。充填時の圧力は公称70MPaで、最大82MPa。都市ガスの供給を受けて、ステーションでガスを改質して水素を製造する。営業時間は11:00~18:00で、毎週木曜日と金曜日を定休日とする。支払い方法はクレジットカードのみ受け付ける。
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東邦ガス