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東邦ガスがセントレアに商用水素ステーションを建設、工事は日鉄住金P&Eが受注

2018/06/11
(月)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

日鉄住金パイプライン&エンジニアリング(日鉄住金P&E)は、東邦ガスから愛知県常滑市のセントレア空港島内に新しい商用水素ステーションを建設する工事を受注したと発表した。

日鉄住金パイプライン&エンジニアリング(日鉄住金P&E)は2018年6月7日、東邦ガスから愛知県常滑市のセントレア空港島内に新しい商用水素ステーションを建設する工事を受注したと発表した。東邦ガスは2006年、セントレア空港島内に実証用水素ステーションを建設して運用していたが、新しいステーションはこの実証用ステーションの敷地に建設する。

図 セントレア空港島内にある実証用水素ステーション。新しい商用水素ステーションはこの敷地に建設する

図 セントレア空港島内にある実証用水素ステーション。新しい商用水素ステーションはこの敷地に建設する

出所 東邦ガス

商用水素ステーションの建設予定地は、愛知県常滑市セントレア3丁目8番19。敷地面積は約2000m2。水素の供給方式は「オンサイト方式」を採用する。この方式は都市ガスの供給を受けてステーションでガスを改質して水素を取り出す方式だ。同時に水素を供給できる能力は定格で300Nm3。最大で500Nm3まで高めることが可能だ。これは、1時間当たりに5~6台の燃料電池車(FCV)にそれぞれ50Nm3ずつの水素を供給できる能力に相当する。

車両への水素の充填圧力は公称値で70MPa。最大で82MPaまで対応できる。70MPaで水素を注入する仕様になっているトヨタ自動車の「MIRAI」や、本田技研工業の「CLARITY FUEL CELL」なら約3分で満充填可能だ。燃料電池バスへの充填にも対応し、セントレア空港島を発着するバスの一部が燃料電池バスに切り替わることを期待した仕様としている。

日鉄住金P&Eは、今回の工事で水素供給部と蓄圧器にアメリカ企業の技術を投入する。水素供給部にはアメリカAir Productsの水素供給技術「Smart Fuel」を利用する。Smart Fuelは200万回以上無事故で水素を供給してきた実績があり、純度99.999%以上の水素を供給する。さらに、機器が短時間で起動するという特徴もある。

蓄圧器にはアメリカFIBA Technologiesの「TYPE2」を採用する。この蓄圧器はアメリカの水素ステーションに広く普及しており、燃料電池バスに対応する能力を持ちながら低価格で入手できる。以上の技術を導入して、従来の燃料電池バス対応水素ステーションに比べて工費を大幅に下げ、運用コストも低減するとしている。また、高圧の水素が流れる鋼管には、日鉄住金P&Eの高圧水素用ステンレス鋼「HRX19」を採用する。

この水素ステーションは2018年度中に商業運用を開始する予定となっている。ちなみに今回の建設工事は経済産業省の「燃料電池自動車の普及促進に向けた水素ステーション整備事業費補助金」と、愛知県の「愛知県水素ステーション整備費補助金」を利用して建設する予定だ。


■リンク
日鉄住金パイプライン&エンジニアリング
東邦ガス

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