[低炭素社会の実現へ向けて住宅ビジネスに新しい波]

低炭素社会の実現へ向けて住宅ビジネスに新しい波 <前編>

スマートフォン/AIスピーカー/HEMSのIoT社会基盤をベースに
2018/02/08
(木)
奥瀬 俊哉 コントリビューティングエディター/インプレスSmartGridニューズレター編集部

IoT技術とHEMS、クラウド連携による新たなビジネスの可能性

ここ2~3年来の未解決事項であった「スマートハウスへはHEMS機器が必要であるが、顧客にとってHEMSによるメリットのある具体的なサービスは何か」という課題は、これらハウスベンダのようなアプローチによって、解決されることが期待されている。今後は、

  1. 需要家宅(スマートハウス)に設置されているHEMS機器のデータやその行動履歴を収集すること
  2. 各種センサー情報をクラウドへ提供することによって、より豊かな生活に必要なサービスを提供する仕掛けを完成させること

などが課題になる。このようなサービスを提供するには、需要家宅のさまざまなデータをその地域情報(例:自治体情報)と融合させることも、重要なポイントになる(図4)。

(後編に続く)

図4 住宅分野におけるIoTの活用

図4 住宅分野におけるIoTの活用

出所 筆者作成

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