使用済みアルミの水平リサイクルで新地金とCO2排出を削減、旭化成ホームズとLIXILが協業
2026年5月20日 (水曜) 10:16
使用済みアルミ部材の水平リサイクルを開始
旭化成ホームズ株式会社(以下、旭化成ホームズ)、旭化成リフォーム株式会社(以下、旭化成リフォーム)、株式会社LIXIL(以下、LIXIL)の3社は、住宅の改修工事で発生する使用済みアルミ部材を住宅用アルミサッシとして再生するスキームの運用を、2026年4月に関東エリアで開始した(図1)。水平リサイクルによってアルミを効率的に循環するとともに、住宅分野におけるサーキュラーエコノミーの実現に寄与するという。2026年5月15日に発表した。
図1 3社によるアルミ部材の資源循環スキームの全体像
出所 旭化成ホームズ株式会社 ニュースリリース 2026年5月15日、「旭化成ホームズ・旭化成リフォーム・LIXILが協業 使用済みアルミ部材を再生する資源循環スキームを構築」
新地金の使用量を抑制しCO2排出量も削減
3社が構築した資源循環スキームでは、旭化成リフォームの改修工事で発生した使用済みアルミサッシなどを、旭化成ホームズが広域認定制度注1を活用して回収し、社内施設で分離作業を行う。
選別後のアルミ部材は、新築部材を配送するセンコー株式会社のトラックの帰り便を活用し、LIXILへ運ぶ。リサイクラーやスクラップ業者を介さずに直接回収することで、物流の効率を高めるという。
LIXILへ運ばれたアルミ部材は、同社の独自技術によってリサイクルアルミの使用比率を高めた循環型低炭素アルミ「PremiAL」へと再生し、旭化成ホームズの住宅向けアルミサッシなどの製品に活用する。
廃材を資源として有効活用することで新地金の使用を抑制し、製造工程の二酸化炭素(CO2)排出量を削減するとしている。
本スキームは、段階的に構築・検証を進めている。まず関東エリアの改修工事から発生したサッシやフェンスなどを対象に、回収から再生までを実行するトライアル運用を開始した。今後、3社は本格運用に向け、使用済みアルミ部材の回収対象エリアを段階的に拡大しながら、再生プロセスの高度化に取り組む。
旭化成ホームズによると、これまで住宅部材は、改修・解体によって廃材が発生する時期が予測しづらく、さらには経年劣化の影響や時代によって原材料が異なることなどから、廃材を適切に回収し、品質や製造工程を管理しながら再資源化することは困難とされてきた。
こうした状況に対し、旭化成ホームズと旭化成リフォームは、住宅の長寿命化を推進し、長期点検制度を通じて顧客の住まいの状況を継続的に把握する体制を構築するほか、資源循環の高度化を進めてきた。一方のLIXILは、約30年にわたりアルミのリサイクル技術開発に取り組み、リサイクルアルミの平均使用比率が業界トップクラスという80%に達している。
注1:広域認定制度:環境大臣が産業廃棄物の再資源化に資する広域的な処理を行う者を認定し、関係する地方公共団体ごとの許可を不要とする特例制度。産業廃棄物の再資源化をより一層促進させるために創設された。
参考サイト
旭化成ホームズ株式会社 ニュースリリース 2026年5月15日、「旭化成ホームズ・旭化成リフォーム・LIXILが協業 使用済みアルミ部材を再生する資源循環スキームを構築」



