2015年7月28日、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(以下:NEDO)は、同機構のプロジェクトにおいて、三井造船株式会社(以下:三井造船、東京都中央区、代表取締役社長 田中 孝雄)が、従来の中速ガスエンジン発電システムよりも発電効率を1割高めたうえで、2倍以上の負荷変動への追従性を両立する、発電出力3MW級のガスエンジン発電システムを開発したことを発表した。
同システムでは、ガスエンジン単体の改良により、発電・コージェネレーション※1向け3MW級ガスエンジンとしては世界最高レベルとなる47.8%(低位発熱量基準)の高い発電効率を発揮、さらに、ガスエンジンに過給機余剰動力回収システム(THS)、低温廃熱回収システム(VPC)を付加した発電システムとして、発電効率1割向上となる50.6%を実現した。
写真 プロトタイプ機(6MD36G)の外観
三井造船は、今回開発した3MW級システムを皮切りに、3~5MW級の出力範囲で順次ラインアップを充実させ、シリーズ化を予定する。これにより、国内外の分散型電源や常用自家発電・コージェネレーション、各種災害に備えた非常・緊急対応電源などに向けたさまざまなニーズに対して、適応範囲を広げていく。
※1 コージェネレーション:発電時の廃熱を利用して、給湯などに利用する熱エネルギーを供給する仕組み。
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NEDO