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Volkswagen Group、自社運営の発電所をガスタービンに転換―ゼロ・エミッション化も視野に

2018/03/09
(金)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

Volkswagen Groupは、自社運営の発電所「Heizkraftwerk Nord/Süd」の設備を石炭ボイラーからガスタービンコンバインドサイクル設備に入れ替えると発表した。

Volkswagen Groupは2018年3月8日(中央ヨーロッパ時間)、自社運営の発電所「Heizkraftwerk Nord/Süd」の設備を石炭ボイラーからガスタービンコンバインドサイクル(GTCC)設備に入れ替えると発表した。改良工事は2018年中に着工し、2021年から2022年の間に新設備の稼働を開始する予定。この発電所はドイツ・ニーダーザクセン州ヴォルフスブルク市のVolkswagen Group本社の近隣に立地しており、同社の車両を製造する工場に電力と熱水を供給している。加えて、ヴォルフスブルク市にも熱水を供給している。

図 Volkswagen Groupが運営する発電所「Heizkraftwerk Nord/Süd」

図 Volkswagen Groupが運営する発電所「Heizkraftwerk Nord/Süd」

Photo by Von Raycer - Eigenes Werk, CC BY-SA 4.0 / Adapted.

設備更新後の最大出力は136MW(13万6000kW)となる予定。そして、386MW(38万6000kW)の熱エネルギーも発生する。Volkswagen Groupはさらに、「Heizkraftwerk West」発電所に隣接する石炭貯蔵庫を改装して、GTCC設備を2基設置することも予定している。この設備は288MW(28万8000kW)の電力と、265MW(26万5000kW)の熱エネルギーを生み出す見込みだ。

この工事で発電所の燃料を石炭から天然ガスに転換することで、年間のCO2発生量を60%削減できる見込みだ。その量はおよそ150万トンに達し、87万台のガソリン車が年間に排出するCO2の量に相当するという。ちなみに、Volkswagen Groupは2025年に地球環境への影響を2010年比で45%低減するという目標を立てており、CO2排出量削減や、エネルギー使用量の低減、水の使用量の削減、廃棄物発生量の低減などの活動に取り組んでいる。

発電事業を手掛けるVolkswagen Groupの子会社であるVW Kraftwerkの取締役を務めるMichael Heinemann氏は「再生可能エネルギーで発電した電力で水素などの燃料を作り出す『Power-to-Gas』の技術を低コストで利用できるようになれば、改装後の発電所をCO2を排出しない『ゼロエミッション』な発電所にできるだろう」と、発電所の将来を予測するコメントを残している。


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Volkswagen Group

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