[ニュース]

ワタミ、家庭向け電力小売事業に参入

2016/03/23
(水)
SmartGridニューズレター編集部

2016年3月23日、ワタミ株式会社(以下:ワタミ、東京都大田区、代表取締役社長:清水 邦晃)の100%子会社であるワタミファーム&エナジー株式会社(以下:ワタミF&E、東京都大田区、代表取締役:小出 浩平)は、2016年4月からの電力小売の全面自由化に向け、家庭向け電力小売事業に参入することを発表した。

2016年3月より一般家庭および小規模事業所等を対象に予約の受付を開始し、2016年5月より電力の供給を開始を予定する。
ワタミグループは宅食事業を展開しており、1日に約22万人の顧客に日替わりの弁当を届けている。同サービスである「ワタミの宅食」の利用者を対象※1に、電力購入のセットメニューとして、電力供給先の家庭で電気が使用されたことをメールで知らせるサービス「おはようメール」を導入しする。「おはようメール」は、1日1回、正午までに電気の使用状況を、登録したメールアドレスに自動送信するサービスとなり、離れて住む家族に対し、メールで電力使用を知らせるなど、一人暮らしの高齢者や高齢者世帯の「見守り」効果も強調される。※2(図1参照)
 図1 「おはようメール」概要図

ワタミF&Eはグループ企業のサービスである「ワタミの宅食」と連携することで、弁当配布スタッフを通し、顧客向け情報誌「月刊宅食らいふ」にて、電力販売の案内を予定している。

ワタミグループでは、2012年に秋田県にて風力発電を開始して以降、積極的に再生可能エネルギー事業への取り組みをみせ。電力小売事業に本格的に参入することで、一般家庭にも自然エネルギーを電源とした電力を供給し、国内での再生可能エネルギーの普及に貢献をめざしている。直近の目標では、2016年9月までに電源の約3割を再生可能エネルギー(FIT電気※3)でまかなうことを標榜している。

ワタミF&E供給電力の概要

  • 供給地域:北海道・東北・東京・中部・関西・中国・九州地区
     
  • 料金表(東京電力管轄地域)※4

     
  • 年間割引額(東京電力管轄地域)※4、※5
     

※1 「ワタミの宅食」が提供している入会費・年会費無料の会員制サービス「友の会」の会員を対象。

※2 「おはようメール」は、緊急事態告知を目的とするツールではなく、異常・緊急時の対応サービスはおこなわれない。

※3 FIT電気:太陽光、風力、水力、バイオマスによる発電の中で、賦課金を通じた国民全体の負担によって賄われている電力。

※4 2016年1月の「東京電力の従量電灯B」と比較。

※5 割引額は、年間割引額を表記。

■リンク
ワタミ

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