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NECエナジーソリューションズ、電力系統安定を目的とした大規模蓄電池拠点をイギリスで構築へ

2017/03/03
(金)
SmartGridニューズレター編集部

NECとNECエナジーソリューションズは、イギリスVLC Energy社から大規模蓄電池拠点2カ所の構築と運用の依頼を受け、契約を締結したと発表した。

NECとNECエナジーソリューションズは2017年3月2日、イギリスVLC Energy社から大規模蓄電池拠点2カ所の構築と運用の依頼を受け、契約を締結したと発表した。NECとNECエナジーソリューションズは2カ所の拠点の設計、調達、工事に加えて、運転開始後の運用と保守を10年間受け持つ。

VLC Energy社は太陽光発電や風力発電など、再生可能エネルギーによる発電事業を展開しているイギリスLow Carbon社と、熱電併給事業を営んでいるイギリスVPI Immingham社が共同出資で設立した企業。電力系統を安定化させるサービスを提供するために、拠点を建設中だ。

VLC Energy社は、イギリス最大の送電事業者であるNational Grid社に、系統に流れる交流電流の周波数が乱れる前に、1秒以内で対応して乱れを防ぐ「高速周波数応答サービス(Enhanced Frequency Response:EFR)」を提供する予定。太陽光発電や風力発電など、気候などの条件によって稼働状況が大きく変わる発電設備は、ときに想定を超えた量の電力を作り、系統に流してしまうことがある。この結果、系統には需要を超えた電力が流れ、交流の周波数が乱れる。すると、受電している機器の運転状態が変化したり、故障するなどのトラブルが発生する。最悪の場合、停電に至ることもある。

VLC Energy社が提供を予定している高速周波数応答サービスは、周波数が乱れる前に系統に素早く放電し、制御するサービスだ。放電するための電力を供給するのが、今回、NECとNECエナジーソリューションズが受注した大規模蓄電池拠点だ。

建設する拠点は2カ所。1カ所目はイギリス南東部のケント州に建設中の「Glassenbury battery storage project」。ここにはリチウムイオン蓄電池モジュールを3640個設置する。この拠点の最大出力は40MWで、合計の蓄電容量は21.6MWhとなる。(VLC Energy社の公称値は27.65MWh)。

図 Glassenbury battery storage projectのイメージ

図 Glassenbury battery storage projectのイメージ

出所 VLC Energy社

2カ所目は、イギリス北西部のカンブリア州に建設中の「Cleator battery storage project」だ。リチウムイオン蓄電池モジュールを900個設置し、最大出力10MW、蓄電容量5.4MWh(VLC Energy社の公称値は6.97MWh)の拠点を作る。

リチウムイオン蓄電池モジュールはすべて韓国LG化学の製品を使用する。NECとNECエナジーソリューションズは拠点を構築するだけでなく、両社が開発したエネルギー管理システムを導入する。2拠点とも2017年の11月に稼働を始める予定。


■リンク
NEC、NECエナジーソリューションズ

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