ドバイ道路交通庁は、燃料電池タクシーの試運転を開始したと発表した。中東では初めてのことになるという。
ドバイ道路交通庁(RTA:Dubai Roads and Transport Authority)は2017年12月23日(アラブ首長国連邦時間)、燃料電池タクシーの試運転を開始したと発表した。中東では初めてのことになるという。現地のタクシー業者Dubai Taxiが試運転期間中の運用を担当する。使用する車両はトヨタ自動車は燃料電池車(FCV)「MIRAI」。日本のJC08モードによる計測では、水素を満充填した状態からおよそ650km走れるという車両だ。
図 ドバイ道路交通庁がタクシーとして試運転を開始したトヨタ自動車のFCV「MIRAI」
出所 The Government of Dubai Media Office
試運転期間中はドバイ国際空港を拠点とし、そこからの送迎サービスで使用する。試運転で、燃費効率、整備管理コスト、環境への影響など、多様な項目について検証する。そして、商用運転開始を想定して、現実的な利用価格でサービスを提供できるのかという点も確かめる。
図 燃料電池タクシーの試運転開始を知らせるTwitterへの投稿
As part of the #Dubai Taxi Fleet: @RTA_Dubai starts trial run of the region’s first hydrogen fuel-cell electric vehicle pic.twitter.com/5Slz9ivQz7
— Dubai Media Office (@DXBMediaOffice) 2017年12月23日
出所 The Government of Dubai Media Office
燃料電池車には欠かせない水素ステーションは、2016年10月にドバイでトヨタ自動車の販売を手がけているAl-Futtaim MotorsがフランスAir Liquideと共同で、ドバイ国際空港近くにあるショッピングモール「Dubai Festival City」に開設している。Al-Futtaim Motorsは、今後もパートナー企業と協力して水素ステーションをさらに設置していく予定を示している。
図 試運転開始イベントでMIRAIの運転席に座ってみるドバイ道路交通庁長官のMattar Al Tayer閣下
出所 The Government of Dubai Media Office
ドバイ道路交通庁は2008年から、タクシー車両のハイブリッド車(HV)への転換を進めている。燃費と環境への影響を考えてのことだ。2011年までHVへの転換を進めたところ、燃料消費量、CO2排出量も30%削減できたという。この結果を受けて、2021年までにドバイを走るタクシーの50%をHVに転換する方針を打ち出した。ドバイのHVタクシーは2016年には791台だったが、2021年には4750台まで増加する予定だ。今回の燃料電池タクシーの試運転で良い結果が出れば、HVだけでなく、FCVの大量導入も見込めるだろう。
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