液化水素の欧州網を日欧5社で構築へ、荏原製作所ら

アムステルダム港に受け入れターミナルを整備

インプレスSmartGridニューズレター編集部

16:48

液化水素を欧州に輸入するためコンソーシアム結成

 株式会社荏原製作所(以下、荏原製作所)、液化水素(LH₂)の輸送・貯蔵ソリューションを提供するギリシャのEcoLog Services Ltd.(以下、EcoLog)、株式会社神戸製鋼所(以下、神戸製鋼所)、TBグローバルテクノロジーズ株式会社(以下、TBグローバル)、株式会社福井製作所の5社は、液化水素を商用規模で欧州に輸入するため、戦略的コンソーシアムを結成した。オランダのアムステルダム港にある、EcoLog New Energy Terminalへの専用液化水素輸送網の構築を進める。荏原製作所が2025年12月17日に発表した。

オランダで受入ターミナルを整備

 5社のコンソーシアムでは、日本での液化水素研究・技術開発と、オランダでの受入ターミナルの整備を進める。

 荏原製作所が液体水素ポンプを、神戸製鋼所が液化水素再ガス化用熱交換器を、福井製作所が液化水素用の安全弁、TBグローバルが液化水素用のローディングアームを提供する。

 コンソーシアムについて、EcoLogのCEOであるエレン・ルホタス 氏は、「世界初の業界主導のイニシアチブの1つであり、欧州を主要拠点とし、オランダをゲートウェイとする世界的な液化水素輸送路の開発における画期的な一歩になる。液化水素サプライチェーン全体にわたる世界クラスの専門知識を結集し、 LNGの実績あるレガシーを基盤とすることで、液化水素をグローバルなクリーンエネルギーソリューションへと進化させる」と強調する。

 今後、荏原製作所は、コンソーシアムとのパートナーシップを通じ、液化水素の安全かつ効率的なサプライチェーン体制の構築を支援するという。


人気記事トップ10

人気記事ランキングをもっと見る
インプレスSmartGridニューズレター

定期購読は終了いたしました