建築廃材からSAF製造、住友林業・レンゴーが新会社
2026年4月2日 (木曜) 13:26
住友林業とレンゴーがRSウッドリファイナリーを設立
住友林業株式会社(以下、住友林業)は、住宅の建設やリフォーム、解体時に発生する建築廃材などを活用したバイオエタノールの製造事業を開始する。持続可能な航空燃料(SAF)の原料として販売する。2026年4月1日には、 紙製品を製造・販売するレンゴー株式会社(以下、レンゴー)と共同で出資し、RSウッドリファイナリー株式会社(以下、RSウッドリファイナリー)を設立した。同日に発表した。
写真1 レンゴーグループの第二世代バイオエタノール実験用プラント
出所 住友林業株式会社 ニュースリリース 2026年4月1日、「レンゴーと共同出資会社設立、バイオエタノール事業を開始」
バイオエタノールを年2万キロリットル生産
両社は、木質由来のバイオエタノールの生産に関する基本合意書を2025年4月に締結しており、この合意に基づき、今回、RSウッドリファイナリーを設立した。新会社の出資比率は、レンゴーが66%、住友林業が34%となっている。
RSウッドリファイナリーは、住友林業グループの住宅の建設・リフォーム・解体現場で発生する建築廃材を原材料に、バイオエタノールを製造・販売する(図1)。
図1 RSウッドリファイナリーの事業概要
出所 住友林業株式会社 ニュースリリース 2026年4月1日、「レンゴーと共同出資会社設立、バイオエタノール事業を開始」
2028年までにバイオエタノールを年間2万キロリットル生産する計画。製造したバイオエタノールは石油元売事業者に販売し、SAFに転換後、航空燃料として使用する。また、製造過程で出るリグニン成分を活用し、住宅用塗料の原料などバイオリファイナリー製品の事業化を見据えた開発も進める。
住友林業は、原材料の安定調達に加え、バイオリファイナリー製品を共同開発・販売する。レンゴーグループは、バイオマス化学品分野で蓄積した技術を提供し、同グループの製紙工場敷地内に専用プラントを新設する。
住友林業によると、航空分野では、CO2削減の手段としてSAFの需要拡大が見込まれている。しかし、SAFは、世界的に供給量が不足しており、国内での安定供給を図るため、国産品の開発が急務になっている。現在、廃食油やトウモロコシ、サトウキビを原料にしたSAF製造技術が確立されているものの、原料の供給制約や食糧との競合といった課題がある。木質資源を活用したバイオエタノールは、食糧と競合しない手法として期待されている。
参考サイト
- この記事のキーワード



