2015年12月21日、東京電力株式会社(以下:東京電力、東京都千代田区、代表執行役社長:廣瀬 直己)と東京ガス株式会社(以下:東京ガス、東京都港区、代表取締役社長:広瀬 道明)は、2016年1月より、東京電力のスマートメーターおよびスマートメーターシステムを活用した「東京ガスの検針業務の自動化に関する共同実証試験」を開始することを発表した。
同実証試験は、東京都小平市の約500戸の住宅において、東京電力がすでに同社の顧客宅に設置しているスマートメーターと、東京ガスが新たに設置した試験用のガスメーターを無線通信で接続したうえで、東京電力のスマートメーターシステムを活用し、東京ガスが試験用ガスメーターの検針データを取得する通信試験を実施するものとなる(図参照)。
図 共同実証試験のイメージ※1
実証では、東京ガスが通信成功率や通信所要時間などの確認を行うことで、検針業務の自動化に必要な装置やシステム全体の性能・有効性を検証し、東京電力はスマートメーターおよびスマートメーターシステムを活用した新たな事業展開に向けて、技術・運用面での課題抽出を行う。
◆共同実証試験の概要
- 目的
東京電力のスマートメーター※1およびスマートメーターシステムを活用したガス検針業務の自動化の可能性について、技術的な検証を行う。
- 対象地域・規模
東京都小平市内の約500戸(戸建住宅:約450戸、集合住宅:1棟 約50戸)
- 期間
2016年1月から8月までの8カ月間
※1 図中Uバスエア:都市ガス業界、LPガス業界、水道メーター業界が参加する「NPO法人テレメータリング推進協議会」において標準化されている無線用の通信規格であり、スマートメーター用無線国際標準規格IEEE802.15.4gに準拠している。
※2 東京電力は、2020年度までにすべての顧客へのスマートメーターの設置(約2,700万台)を予定。2015年12月15日時点で、約370万台を設置済み。