2016年8月18日、日本電気株式会社(以下:NEC、東京都港区、執行役員社長 兼 CEO:新野 隆)およびNEC Asia Pacificは、欧米の大手電力事業者を中心にデータ分析・可視化ソリューションを多数納入しているSpace-Time Insight(以下:STI、米国カリフォルニア州、CEO:Rob Schilling)と共に、シンガポール最大の電力会社であるSingapore Power(以下:SP、シンガポール、CEO:Wong Kim Yin)が推進する次世代電力グリッド共同開発プロジェクト「Singapore Power Energy Advanced Research and Development(以下:SPEAR)」に参画することを発表した。
同共同開発プロジェクトは、シンガポールのエネルギーインフラの更なる高信頼化・高効率化を目指して、次世代スマートグリッド技術の研究開発、実証、導入のために設立されたSingapore Power Center of Excellence (SP CoE)におけるSPEARプロジェクトの1テーマ(Theme 8A for Energy Network Health Analytics)に位置づけられている。
同プロジェクトでは、SP、NEC、STIが共同で、ビックデータ分析に基づくリスクベースマネジメントによる設備投資・保守の効率化といった設備管理の高度化に関する検討と、停電状況・エリアのリアルタイム可視化・分析、復旧見込み時間の精度向上といった停電管理の高度化に関する検討をおこなう。
SP CoEでは、シンガポールの次世代スマートグリッドに繋がる様々な研究開発とイノベーション創出をけん引していく。その中でもデータ分析は、高いレベルを誇るSingapore Powerの送配電サービスの維持・向上においても、重要な鍵となっている。NECとSpace-Time Insightが提供する分析・予測は、電力グリッドの信頼性、耐久性向上と障害時のインパクトを最小化に貢献する。
NECおよびNEC Asia Pacificは、共同プロジェクトの経験を生かし、ICTとエネルギーを融合した新技術・ソリューションの創出を加速すると共に、アジア・太平洋地域でのスマートエネルギー事業の更なる拡大を進めていく。
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