無線LAN搭載SDカード「FlashAir」のIoT機器への導入を後押し、遠隔地からのデータ取得を支援するサービスが登場
2016年10月18日 0:00
東芝ストレージ&デバイスソリューション社は「FlashAir」を活用したIoT機器開発を支援するサービス「FlashAir IoT Hub」のベータ版の提供を始めた。
東芝ストレージ&デバイスソリューション社は2016年10月18日、無線LAN搭載SDメモリカード「FlashAir」(写真)を活用したIoT機器開発を支援するサービス「FlashAir IoT Hub」のベータ版の提供を始めた。
写真 無線LAN搭載SDメモリカード「FlashAir」

出所 東芝
FlashAirはSDカードスロットさえあれば、機器に無線LAN通信機能を簡単に持たせることができるので、IoT機器に利用する例もある。例えばニフティは「振り込め詐欺検知システム」でFlashAirの無線LAN通信機能を活用している。
しかしFlashAirを機器に組み込んで、操作するには東芝ストレージ&デバイスソリューション社が用意したライブラリを利用してプログラムを作成する必要があった。今回ベータ提供が始まったFlashAir IoT Hubは、プログラムを作ることなく、遠隔地にあるFlashAirを操作する機能を持つ。
利用するにはFlashAir IoT HubのWebサイトにアクセスし、ユーザー登録を済ませる。作成したアカウントでログインすると、「アクセスキー」を取得できる。これは、FlashAir IoT Hubが一つひとつのFlashAirを識別するために使うものであり、ユーザーは遠隔通信に使おうとしているFlashAirに事前に設定しておく必要がある。
アクセスキーを設定したFlashAirと、それを組み込んだ機器を遠隔地に設置したら、FlashAir IoT HubのWebサイトにログインする。するとアクセスキーを設定したFlashAirを通して、機器からデータを取得できる。プログラムを作ることなく、GUIの操作で、遠隔地からデータを取得できるのだ。
図 FlashAir IoT Hubの役割。Web API経由でほかのサーバーにデータを送る機能などは今後実装する予定
出所 東芝
今回はFlashAir IoT Hubを通してユーザーがデータを取得するところまでを実装したが、今後はFlashAir IoT Hubとほかのサーバー、あるいはクラウドサービスがWeb APIでデータをやり取りする機能などを提供していくとしている。
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