Amazonは2017年10月19日(アメリカ西海岸時間)、アメリカ・テキサス州に建設中だった大規模風力発電所「Amazon Wind Farm Texas」が完成し、運転を始めたと発表した。Amazonは再生可能エネルギーの開発に積極的に取り組んでおり、インディアナ州、ノースカロライナ州、オハイオ州で風力発電所を運営している。この風力発電所については、2016年9月に計画を発表し、2017年後半の運転開始を目指して建設作業を続けていた。
図 運転を始めた大規模風力発電所「Amazon Wind Farm Texas」
出所 Amazon
Amazonによると、この風力発電所には風力発電設備が100基以上並び、年間で1TWh(約10億kWh)以上の電力を発電するとしている。そして、この発電所の建設、運営はシカゴに本拠を置くLincoln Clean Energy社が担当し、風力発電所の所有権も同社のものになるとしている。Amazonはこれ以上の詳細な情報を明らかにしていないが、風力発電設備を受注したGE Renewable Energyが2017年3月に、納入する設備の詳細を明らかにしている(関連記事)。
GE Renewable Energyは出力2.3MW(2300kW)の風力発電設備を110基納入した。出力を合計すると253MW(25万3000kW)となる。年間発電量から計算すると設備利用率はおよそ45%になる計算だ。かなり風況が良い立地だと言えるだろう。
Amazonは世界中の拠点で消費する電力を100%再生可能エネルギー由来のものにする目標を掲げ、これまでに合計18カ所で風力、太陽光の発電所を建設してきた。今後、35カ所で建設する計画を打ち出している。