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ビー・エム・ダブリュー、小型EV「BMW i3」の最新モデルを日本国内で発売

2018/01/15
(月)
SmartGridニューズレター編集部

ビー・エム・ダブリューは、電気自動車「BMW i3」の最新モデルを日本国内で発売した。

ビー・エム・ダブリューは2018年1月15日、電気自動車「BMW i3」の最新モデルを日本国内で発売した。ドイツ本社は2017年8月29日に発表し、秋には出荷を始めている。日本向け製品の発売が遅れた理由としては、ドイツ東部ザクセン州、ライプツィヒの工場で生産した車輌を船便で輸送するために時間がかかったという点が最も大きいという。

図 電気自動車「BMW i3」の最新モデル

図 電気自動車「BMW i3」の最新モデル

出所 ビー・エム・ダブリュー

新モデルでは走行性能は前世代品そのままに、ヘッドライトやウィンカーにLEDを採用し、車輌前面のデザインを少し変更した。さらに、新車登録から8年、あるいは走行距離10万km以内に内蔵蓄電池の修理が必要になったときは、無償で対応するサービスを新たに付け加えた。また従来車種と同じように、BMW i3購入者には公共充電サービスを12カ月間無料で利用できる「ChargeNow」サービスを提供する。日本で発売するBMW i3はCHAdeMO方式の充電コネクタを備え、急速充電に対応する。急速充電を利用すると、およそ45分で蓄電容量の80%まで充電可能だ。

蓄電容量33kWhのリチウムイオン蓄電池を電源として搭載し、充電1回当たりの走行距離はJC08テストモードで390km。モーターは車体後部に設置してあり、後輪駆動方式となる。モーターの出力は170馬力(125kW)で、最大トルクは250Nm。停車状態から100km/hまで、7.3秒で加速する。

リチウムイオン蓄電池に加え、発電用の直列2気筒、排気量647ccのエンジン(レンジエクステンダー)を搭載した車種も用意した。レンジエクステンダー搭載車種は、満充電かつガソリンをフル充填にした状態で連続およそ511km(JC08テストモード)の走行が可能だ。

電池駆動車種、レンジエクステンダー搭載車種ともに、内装や搭載機能が異なる3種類のグレード(上位から「Suite」「Lodge」「Atelier」)を設定している。このうちSuiteとLodgeは、一定の距離を保ちながら、先行車両に自動的に追走する「アクティブ・クルーズ・コントロール」や、歩行者や障害物を検知して、衝突回避、被害軽減目的にブレーキを自動的に掛けるなどの安全運転支援機能を標準で搭載する。

さらに、駐車時に車輌の前方と後方にある障害物を検知し、そこまでの距離を警告音とディスプレイ表示で運転手に通知する「パーク・ディスタンス・コントロール」や、車輌後方の様子を映し出す「リア・ビュー・カメラ」などの駐車支援機能も標準で搭載する。Atelierグレードでは、安全運転支援機能と駐車支援機能はオプション扱いとなる。

販売価格は電池駆動のSuiteが595万円、Lodgeが580万円、Atelierが538万円。レンジエクステンダー搭載のSuiteが644万円、Lodgeが629万円、Atelierが587万円。


■リンク
ビー・エム・ダブリュー

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