出光興産子会社が廃プラから油を精製、千葉でケミカルリサイクル開始

インプレスSmartGridニューズレター編集部

2026年4月30日 (木曜) 15:50

千葉で油化ケミカルリサイクル設備の商業運転を開始

 出光興産株式会社(以下、出光興産)の子会社であるケミカルリサイクル・ジャパン株式会社(以下、CRJ)は、使用済みプラスチックを油に戻して化学品の原料として再利用する設備の商業運転を、2026年4月27日に千葉県市原市の市原事業所で開始した(図1)。同設備は年間2万トンの処理能力を持ち、これまで焼却や埋め立て処理されることが多かった使用済みプラスチックを循環利用する。出光興産が2026年4月28日に発表した。

図1 CRJによる油化ケミカルリサイクル設備のフロー

出所 出光興産株式会社 ニュースリリース 2026年4月28日、「使用済みプラスチックの再資源化に貢献する 油化ケミカルリサイクル設備の商業運転を開始」
 

独自の接触分解システムでCR油を生産

 今回、稼働を開始した設備は、出光興産の千葉事業所に隣接し、「油化ケミカルリサイクル」を実行する。具体的には、家庭や企業などから排出される使用済みプラスチックを原料に、触媒を用いた「接触分解システム注1」を活用して軽質原油に相当するケミカルリサイクル(CR)油注2を生産する。

 生産したCR油は、出光興産グループの製油所や事業所にある石油精製装置および石油化学装置に投入し、マスバランス方式注3を適用してケミカルリサイクル化学品などに再資源化する。

 CRJの市原事業所は、2026年3月に、持続可能性を証明する国際認証である「ISCC PLUS認証(International Sustainability and Carbon Certification PLUS)」を取得している。また、千葉県から、「産業廃棄物処分業許可」を取得した。


注1:接触分解システム:触媒を用いてプラスチックを分解する化学反応プロセスのこと。
注2:CR油:使用済みプラスチックを油化して生産した軽質原油相当の油を指す。
注3:マスバランス方式:原材料から製品への加工・流通工程において、ある特性を持った原料がそうでない原料と混合される場合に、その特性を持った原料の投入量に応じて、製品の一部に対してその特性の割り当てを行う手法。

参考サイト

出光興産株式会社 ニュースリリース 2026年4月28日、「使用済みプラスチックの再資源化に貢献する 油化ケミカルリサイクル設備の商業運転を開始」
 

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