千代田化工建設は2018年8月14日、袖ヶ浦バイオマス発電株式会社から日本最大級の木質バイオマス発電所の設計、調達、施工(EPC:Engineering、Procurement、Construction)に加えて試運転業務まで受注したと発表した。袖ヶ浦バイオマス発電は大阪ガスのグループ企業であるガスアンドパワーが100%出資で設立した企業。今回建設する発電所の事業運営のみを担当する。
図 バイオマス発電所の建設予定地
出所 大阪ガス
発電所の建設予定地は千葉県袖ケ浦市の東京湾岸。旭化成千葉工場の敷地内に発電所を建設し、近隣にある日本燐酸の事業所敷地内に燃料を貯蔵するサイロを建設する。発電所の出力は75MW(7万5000kW)。韓国Doosan Heavy Industries & Construction(斗山重工業)の循環流動床ボイラーとスチームタービン発電機を組み合わせた構成となる。燃料は木質ペレットを使用する。2022年7月に運転開始の予定だ。
この発電所は大阪ガスグループにとって、名古屋発電所、名古屋第二発電所、市原バイオマス発電所(建設中)、松阪木質バイオマス発電所に続く5カ所目のバイオマス発電所となる。大阪ガスグループは2030年頃までに国内外で1GW(100万kW)ほどの再生可能エネルギーによる電源を確保する方針を示している。
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千代田化工建設