アメリカDigital Realtyは、ノースカロライナ州の太陽光発電事業者であるSunEnergy1から、80MW分の電力を購入する長期契約を締結したと発表した。
欧米やアジア、オーストラリアでデータセンターを運営しているアメリカDigital Realtyは2019年1月24日(アメリカ太平洋標準時間)、ノースカロライナ州の太陽光発電事業者であるSunEnergy1から、80MW分の電力を購入する長期契約を締結したと発表した。購入する電力はすべてSunEnergy1が運営するメガソーラーで発電するもの。Digital Realityはこの電力を、Facebookが同社から賃借しているデータセンター設備で消費する。そして、再生可能エネルギーを使ったという実績や各種環境関係の認定はFacebookが保持する。
図 Digital Realtyは北米19都市のほか、ヨーロッパ4都市、アジア4都市、オーストラリア2都市でデータセンターを運営している
出所 Digital Realty
今回の契約は、Digital Realityが顧客であるFacebookに代わって再エネ電力を購入するという形になる。Digital Realityは、再生可能エネルギーで運用するデータセンター設備も貸し出しているが、今回のように大口顧客の再エネ導入に協力するために、顧客に代わって電力購入契約を締結するのは初の例だという。
Facebookで用地選定とエネルギー調達を担当しているBobby Hollis氏は「Digital Realityが今回の契約を締結したことを歓迎する。そして、今回の契約が再生可能エネルギーの利用を希望するDigital Realityの顧客にとってモデルになればと考えている」と、今回の契約と同様の方法で再エネを利用する企業が現れることを期待するコメントを残している。
Digital Realityはデータセンターの機器で消費する電力として、再生可能エネルギーで発電した電力を長期契約で購入しており、その量はおよそ745GWh(7億4500万kWh)に達する。これで年間およそ52万5000トンのCO2を削減している。
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Digital Realty
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