General Motorsは2017年10月12日(アメリカ時間)、Pamela Fletcher氏をGlobal Electric Vehicle Programs担当副社長に任命したと発表した。同氏はこれまでExecutive Chief Engineer for Electrified Vehicles and New Technologiesとして、電気自動車「Chevrolet Bolt EV」や、運転支援システム「Super Cruise」の開発を指揮するなど、自動車業界の最新技術で大きな実績を残してきた技術者だ。General Motorsは同氏が、全社でゼロエミッション車に移行する道筋を付けた人物として高く評価しており、Global Electric Vehicle Programs担当副社長の役職を新設し、抜擢した。
図 Global Electric Vehicle Programs担当副社長に就任したPamela Fletcher氏
出所 General Motors
新たにFletcher氏の上司となる、Autonomous and Electric Vehicle Programs担当副社長のDoug Parks氏は「General Motorsのゼロエミッション車への転換を牽引する人物として、彼女ほどふさわしい人物はいない。彼女がリーダーシップを発揮すれば、General Motorsは消費者に喜んでもらえる電気自動車を発売し、彼らの期待に応え続けることができるはずだ」と強く推薦するコメントを残している。
Fletcher氏はこれまで技術開発を統括する立場だったが、新しい役職ではGeneral MotorsのEV発売計画に責任を持つことになる。General Motorsは10月2日に、2023年までにEVを最低でも20車種発売することと、今後18カ月でEVを2車種発売することを明言した(参考記事)。Fletcher氏はスケジュール通りにEVの新車種を発売できるように開発、販売などさまざまな面で責任を持つことになる。
Fletcher氏はこれまで10年以上、技術者としてEVや自動運転技術の開発に携わってきた。その間、Chevrolet Volt、Cadillac ELRといったプラグインハイブリッド車や、小型EVChevrolet Spark EVの開発に取り組んできた。そして開発を指揮したChevrolet Bolt EVは、普及価格帯で長距離を走れるEVとして好評を博している。General Motorsは消費者が求めるEVの姿を考えて、開発に取り組んできたFletcher氏に、EVなどのゼロエミッション車への移行を牽引するリーダーとなることを期待していると考えられる。
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