家庭用蓄電池200台を仮想発電所に、東京ガスが容量市場参入に向け検証
OCCTOの実効性テストで低圧VPPを検証2026年1月23日 (金曜) 6:33
OCCTOの実効性テストで家庭用蓄電池VPPの検証
東京ガス株式会社(以下、東京ガス)は、一般送配電事業者による発動指令に応じ、200台以上の家庭用蓄電池を、遠隔で制御する低圧VPP注1の検証を2025年12月に実施した。容量市場の参入に必要となる電力広域的運営推進機関(以下「OCCTO」)の実効性テストに参加して実施したもので、家庭用蓄電池のみをリソースとした実効性テストへの参加としては国内最大規模だという。2026年1月21日に発表した。
低圧VPPによる容量市場へ提供を確認
東京ガスは、電力システムの安定化に向けた取り組みを段階的に進めてきた。第一段階として太陽光・蓄電池の設備導入に向けたソリューションを提供し、第二段階として蓄電池の充放電タイミングを遠隔制御する「蓄電池ネットワークサービス」の拡充を進めてきた。現在は、第三段階として、多様な分散型リソースを最適制御し、市場活用につなげる仕組みの構築に向け、容量市場への供出を目指している。2025年11月には、ShizenConnectと一次オフライン枠向け制御の共同技術実証を実施した。
実証は、蓄電池ネットワークサービスの加入者の一部を対象に実施した。一般送配電事業者からの発動指令に応じ、東京ガスがアグリゲーターとして、複数の家庭用蓄電池を同時に遠隔制御した。これにより、供給力を創出・集約し、確実に容量市場に供出できることを確認したとする。
今後、さらなる供給力を確保するため、蓄電池ネットワークサービスを拡充するとともに、ポイント還元などによって顧客への経済価値還元につなげる。将来的には、電気自動車や給湯器など、家庭のエネルギー機器を統合的に最適化する仕組みを構築する。その上で、国内の蓄電池メーカー、商社、販売施工店、自治体などと連携し、低圧VPPの社会実装を進める。
東京ガスによると、容量市場は、将来にわたる供給力(kW)を確保するための市場であり、今後、普及が見込まれる家庭用蓄電池などの小規模な分散型エネルギーリソースを束ね、大きな供給力を創出する低圧 VPPの活用が期待されている。
注1:低圧 VPP:低圧系統網に繋がる、太陽光発電、蓄電池、電気自動車などの分散型エネルギーリソースを集約した仮想発電所のこと。