室内光で発電するペロブスカイト活用し室内可視化、さいたま市がリコーと実証
2026年1月26日 (月曜) 8:00
ペロブスカイト搭載CO2センサーで室内環境を可視化
さいたま市は、室内光で発電するペロブスカイト太陽電池注1を搭載したCO2センサーを活用し、室内環境を可視化する実証を、株式会社リコー(以下、リコー)、リコージャパン株式会社(以下、リコージャパン)と共同で実施する(図1)。CO2センサーの性能を検証するとともに、ペロブスカイト太陽電池の活用を周知するのが目的という。3者は、「ペロブスカイト太陽電池搭載CO2センサーの実証事業に関する協定」を締結し、2026年1月23日に発表した。
温度、湿度、CO2濃度、照度、暑さ指数を可視化
実証では、室内光やLED照明で発電可能なペロブスカイト太陽電池を搭載したCO2センサー(リコー製)を使用する。
CO2センサーを、2026年1月から2027年3月の期間に、さいたま市の本庁舎内に設置し、温度、湿度、CO2濃度、照度、暑さ指数(WBGT:Wet Bulb Globe Temperature)のデータを取得する。取得データは、低消費電力で無線通信を行う「BLE(Bluetooth Low Energy)」を介して専用ゲートウェイに集約し、クラウド上で可視化する。
データの収集・分析・評価を通じ、CO2センサーの発電性能および耐久性能を検証する。
さいたま市は、将来的な社会実装を見据え、公共施設への次世代型太陽電池の導入を検討している。今回の事業では、市民や事業者に対する取り組みの見える化を進め、新技術を広く周知することで、企業の技術開発や社会実装を後押しするという。
リコーは、複合機の開発で蓄積した有機感光体の技術を応用し、低照度の室内光でも発電する固体型色素増感太陽電池を世界で初めて販売した。現在は、同社のインクジェットヘッド技術、インク・サプライ技術、プリンティングシステム技術を応用し、ペロブスカイト太陽電池の生産性向上とコスト削減を目指している。
注1:ペロブスカイト太陽電池:結晶構造の一種であるペロブスカイト構造を用いた太陽電池。フィルム状に薄く軽く作製でき、室内光などの微弱な光でも高い発電効率が得られるため、IoTデバイスの電源として期待されている。
rev=67a1da76aaa9425f90f9d18e433778fe&sc_lang=ja-JP
- この記事のキーワード



