2016年7月27日、三菱電機株式会社(以下:三菱電機、東京都千代田区、執行役社長:柵山 正樹)は、データセンター・ビル・工場・駅のさらなる省エネに貢献するDC1500V以下のスマート中低圧直流配電システム事業のトータルブランドを「D-SMiree(ディースマイリー)」とし、事業展開を開始することを発表した。
写真 中低圧直流配電システム実験棟(2016年7月稼働開始)
◆スマート中低圧直流配電システム「D-SMiree」の特長
スマート中低圧直流配電システム「D-SMiree」は、直流配電技術に加え、最新のスマートグリッド関連技術や蓄電池最適制御技術などによって「創エネ」「蓄エネ」「省エネ」を実現し、データセンター、ビル、工場、駅などの用途にあわせた信頼性と経済性を両立する配電システムを提供する。
- 「創エネ」:
直流には交流のような周波数がないため、複数の電源を並列接続する場合に同期を考慮する必要がなく、太陽光・風力等の分散型再生可能エネルギーを容易に接続。
- 「蓄エネ」:
発電予想・需要予想機能により蓄電池を最適に制御し、蓄電エネルギーを有効活用。
- 「省エネ」:
従来の交流配電に比べ、交流・直流の電力変換回数や変換ロス削減により省エネ化。
今後、三菱電機では、2016年7月から開始した380V級の直流配電システムの実証結果を基に、製品・システム群を拡充し、順次、380V級システムを市場投入していく。また、2017年度から1500V級システムに適用範囲を拡大し、国内・海外市場に展開を予定する。
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三菱電機