[ニュース]

産業用機器などとの連携を狙った、エッジコンピューティング向け高速データベースが登場

2016/11/10
(木)
SmartGridニューズレター編集部

ジービーエーは、エッジコンピューティング向けデータベース管理システム「SARA(開発コード)」を発表した。

ジービーエーは2016年11月9日、エッジコンピューティング向けデータベース管理システム「SARA(開発コード)」を発表した。2017年1月の発売を予定している。センサーなどの機器からのデータを受け取り、不要なデータをフィルタリングしてからデータベースに蓄積するなどの用途を想定している。クラウドとの連携も想定しており、データベースに蓄積したデータを選別してからクラウドに送り出すこともできる。

図 SARAが持つ機能を示した図。データを蓄積するデータベースの機能も備えている

図 SARAが持つ機能を示した図。データを蓄積するデータベースの機能も備えている

出所 ジービーエー

SARAの最大の特徴は高速に動作し、メモリをあまり消費しないこと。SARA自体のメモリ消費量は最小で5MB程度になるという。データを蓄積するデータベースは一般的なリレーショナルデータベースではなく、Key/Valueストア型となっており、高速な読み出し、書き込み、検索を実現している。

センサーや機器との通信プロトコルにはHTTP(Hyper Text Transport Protocol)よりもオーバーヘッドが小さく、高速に通信できるMQTT(MQ Telemetry Transport)を利用する。MQTTはHTTPに比べて10~100倍のスループットで通信しながら、消費電力は1/10以下に収まるプロトコル。電池で長期間動作させなければならないIoTのセンサーなどの通信に向く。1対1の通信だけでなく、1対多、多対多の通信が可能で、双方向の非同期通信も容易にできる。

MQTTでデータを受け取ったらデータベースに書き込むが、その前にデータを集計したり、不要なデータをフィルタリングすることもできる。本当に必要なデータだけを蓄積できるということだ。

ほかの機器にMQTTでデータを送って制御することもできる。例えば、センサーからデータを受け取ったら、集計やフィルタリングをしてから、ほかの機器に送って制御するという使い方が可能だ。

データベースに蓄積したデータをクラウド上のデータベースサーバーに送り出す機能にも工夫を加えている。クラウド上のサーバーとの通信に、オーバーヘッドが小さい独自プロトコルを利用するのだ。SARAのデータベースに蓄積する時点で不要なデータをフィルタリングし、効率の良い独自プロトコルでクラウド上のサーバーと通信することで、通信コストを圧縮できる。

サーバーに独自プロトコルでの通信機能を追加するソフトはSARAに付属する。また、サーバー側のデータベース管理システムがPostgreSQLかMongoDBなら、SARAから直接書き込むことが可能。

ジービーエーは高速に動作するという特徴をアピールして、エッジコンピューティング機器の中でも、産業用機器などと連携する機器での採用を狙って売り込んでいく構えだ。


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ジービーエー

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