日立造船は、ポーランドでゴミ焼却発電プラントを完成させたと発表した。
日立造船は2017年3月29日、ポーランドでゴミ焼却発電プラントを完成させたと発表した。ポーランドのごみ焼却発電事業者であるSUEZ Zielona Energia社が発注したもので、日立造船の100%子会社であるスイスHitachi Zosen Inova AGが請け負った。プラントの建設地はポーランド中西部のポズナニ市。
図 完成したゴミ焼却発電プラント
出所 日立造船
今回建設したプラントは、「ストーカ式焼却炉」と呼ぶ焼却炉を2基備える。ストーカ式焼却炉では、「ストーカ」と呼ぶ階段状の燃焼装置の上でゴミを移動させながら焼却する。ゴミを階段の上で少しずつ移動させることで時間をかけて加熱して、完全に燃焼させる仕組みだ。
図 ストーカ式焼却炉の模式図
出所 日立造船
さらに、焼却炉で発生した熱を利用して蒸気を作り、その蒸気でタービンを回して発電する。ポズナニ市に建設した焼却炉は2基で約1万5000kWの電力を発生させる。また、1日におよそ630トンのゴミを処理できる能力を持つ。
このプラントでは、ポズナニ市と周辺自治体から収集するゴミを処理し、発生する1万5000kWの電力と、3万4000kWの熱は地域に供給する。
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日立造船
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