Faraday Future社が「FF 91」でヒルクライムレースに出走、EVとしては最速タイムを記録

インプレスSmartGridニューズレター編集部

2017年6月29日 0:00

アメリカFaraday Future社は、「The Pikes Peak International Hill Climb」に出走し、市販を前提としたEVとしては過去最速のタイムを記録したと発表した。

アメリカの電気自動車(EV)ベンチャーのFaraday Future社は2017年6月26日(現地時間)、コロラド州で開催されたヒルクライムレース「The Pikes Peak International Hill Climb」に出走し、市販を前提としたEVとしては過去最速のタイムを記録したと発表した。Faraday Future社は6月初旬に開発中のEV「FF 91」の試作車でこのレースに出場することを明らかにしていた(参考記事)。

図 The Pikes Peak International Hill Climbのコースを走る「FF 91」

図 The Pikes Peak International Hill Climbのコースを走る「FF 91」

出所 Faraday Future社

同社の主席エンジニアであるRobin Shute氏の運転でレースに出走した結果、11分25秒83というタイムで完走した。市販を前提にしたEVとしては過去最速の記録だ。それまでの市販EVの最速記録は2016年にTesla Model S P90Dが記録した11分48秒264。FF 91はこの記録を20秒以上更新したことになる。

ドライバーを務めたShute氏は「FF 91に私たちが想定している以上の能力を発揮させることを考えて運転した」と語った。さらに「このレースを走ったことで、蓄電池のリレー部分やシステムの密閉構造に改善の余地があると市販開始前に気付くことができた」としている。

そして、Faraday Future社の副社長で駆動機構と蓄電池を担当するPete Savagian氏は「新記録を樹立できたことはもちろんうれしいし誇りに思っている。しかし私たちは1回限りのレースで性能を発揮することではなく、何度も何度も同じ性能を発揮することが重要だと考えている。例えばこのレースなら、トラブル無しに何回でも頂上に駆け上がれるようにしなければ」と今後の品質改善に意欲を見せている。

Faraday Future社は今後、FF 91の試走と改良を重ねて、2018年に一般販売を始める予定だ。


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Faraday Future社

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