オランダRoyal Schiphol Groupは2017年8月15日、オランダの電力会社であるEneco社と、風力発電による電力を15年間購入する契約を結んだと発表した。Royal Schiphol Groupはオランダ政府や自治体が出資しており、オランダ国内の4空港の運営を担っている。
この契約により、Eneco社はオランダ国内の風力発電所による電力を2018年元日から、Royal Schiphol Groupが運営する4空港に供給する。ヨーロッパ有数の規模を誇るハブ空港であるアムステルダム・スキポール空港に加えて、ロッテルダム・ザ・ハーグ空港、アイントホーフェン空港、レリスタット空港に供給する。供給電力量は合計で年間200GWh。Royal Schiphol Groupによれば、4空港が年間に消費する電力量の合計がおよそ200GWhだという。今回の契約で4空港は風力発電の電力で運営を始めることになる。
図 オランダ最大の空港であるアムステルダム・スキポール空港。ヨーロッパ最大級の規模を誇るハブ空港だ
出所 Royal Schiphol Group
2018年の元日から4空港に電力を送る風力発電所は、ユトレヒト州フィアーネンに建設中の風力発電所となる。この風力発電所は2018年の元日に商業運転を開始する予定。さらにいくつかの風力発電所が電力を供給する、そして、2020年の元日からRoyal Schiphol Groupは、新設の風力発電所からの電力のみを使用する。Eneco社はRoyal Schiphol Groupのこの決定について、オランダ国内の再生可能エネルギーを利用した発電所の設置を促進させる効果を期待できるとしている。