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スープ缶のCampbell's、自社工場に大規模燃料電池を2台導入

2018/03/05
(月)
インプレスSmartGridニューズレター編集部

アメリカFuelCell Energyは、カリフォルニア州ベイカーズフィールドにあるCampbell Soupの工場に大規模燃料電池を2台設置すると発表した。

アメリカFuelCell Energyは2018年3月1日(アメリカ東海岸時間)、カリフォルニア州ベイカーズフィールドにあるCampbell Soupの工場に大規模燃料電池を2台設置すると発表した。Campbell SoupはFuelCell Energyと20年間の電力購入契約(Power Purchase Agreement:PPA)を締結し、初期費用なしで燃料電池が発電した電力と熱の供給を受ける。

図 FuelCell EnergyがCampbell Soupの工場に設置する燃料電池と同じもの

図 FuelCell EnergyがCampbell Soupの工場に設置する燃料電池と同じもの

出所 FuelCell Energy

FuelCell Energyは、同社が開発した燃料電池「SureSource 3000」を2基設置する。1基当たりの定格出力は2.8MW(2800kW)で、2基設置して合計出力を5.6MW(5600kW)とする。SureSource 3000は、天然ガスを改質して水素を取り出して発電する。発電時に発生する熱も工場に供給する。電力にかかるコストと、熱を発生させるコストを大きく削減できるという。また、送電網からの電力を使用し、ボイラーで熱を起こす工場に比べて、CO2排出量を11%削減できるとしている。

Campbell Soupが大規模燃料電池を導入するのは、これで3回目となる。1回目は2008年、コネチカット州ブルームフィールドにある工場に導入した。2回目も同じ工場に導入し、これまでに合計で2.6MW(2600kW)の電力を発電してきた。どちらもFuelCell Energyの燃料電池を採用しており、この実績を評価して3回目の導入となった。


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FuelCell Energy

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