Aston Martin、2021年以降の電気自動車をイメージしたコンセプトモデルを発表

インプレスSmartGridニューズレター編集部

2018年3月6日 0:00

イギリスAston Martinは、「88th Geneva International Motor Show」で、電気自動車のコンセプトカー「LAGONDA VISION CONCEPT」を発表した。

イギリスAston Martinは2018年3月6日(中央ヨーロッパ時間)、スイス ジュネーブで開催中の「88th Geneva International Motor Show」で、電気自動車(EV)のコンセプトカー「LAGONDA VISION CONCEPT」を発表した。「LAGONDA」は1970年代から1990年代にかけてAston Martinが販売していた高級セダン。Aston Martinは今後、LAGONDAをゼロ・エミッションの高級車のブランドとして展開していく予定だ。

図 Aston Martinが発表したコンセプトカー「LAGONDA VISION CONCEPT」の外見。巨大なエンジンや変速機を載せる必要がなくなったため、車体前部が短くなっている

図 Aston Martinが発表したコンセプトカー「LAGONDA VISION CONCEPT」の外見。巨大なエンジンや変速機を載せる必要がなくなったため、車体前部が短くなっている

出所 Aston Martin

EVとなったことにより、巨大なエンジンや変速機を搭載する必要がなくなり、車体前部が短くなっている。このため、車体全長はAston Martinの従来車種に比べると短くなっている。それでも、身長2mの大人が4人乗って、全員が足を伸ばせるほど広い室内空間は確保している。電源となる蓄電池は車体底部に敷き詰めている。

またLAGONDA VISION CONCEPTは、アメリカSAE Internationalが定義する自動運転レベル4に相当する機能を盛り込む予定になっている。それでも、ステアリングホイールやアクセル、ブレーキなどは残し、利用者が希望するときはいつでも運転できるようにする予定だ。そして、自動運転で走行するときは、ステアリングホイールなどを格納し、前列の座席を180°回転させて、後列の座席と対向するように調整可能だ。

図 人間が運転するときはステアリングホイールなどが出てくるが(上)、自動運転で走行するときはステアリングホイールなどを格納して、前列の座席を180°回転させることが可能(下)

図 人間が運転するときはステアリングホイールなどが出てくるが(上)、自動運転で走行するときはステアリングホイールなどを格納して、前列の座席を180°回転させることが可能(下)

出所 Aston Martin

駆動機構は4輪駆動で、4つのホイールそれぞれが必要とするトルクを別々にかけられる様になる予定だ。そして電源となる蓄電池には、全固体電池を搭載可能となっている。Aston Martinは全固体電池を使用した場合、満充電状態で400マイル(約646km)の連続走行が可能になるとしている。

Aston Martinはこのコンセプトカーを基にした市販車の生産を2021年に開始するとしている。


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Aston Martin

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