アメリカInvenergy社とフランスGE Renewable Energy社は2017年7月26日(米国時間)、アメリカ・オクラホマ州に合計出力2GW(200万kW)の風力発電所「The Wind Catcher」を建設すると発表した。2020年に運転開始の予定。運転開始時でアメリカ最大、世界でも第2位の規模を誇る風力発電所になるという。
建設予定地は、オクラホマ州の北西の端にあるシマロン郡とテキサス郡にまたがるおよそ1200km2の土地。風力発電所からは約350マイル(約560km)離れたタルサ市近くの変電所まで超高圧送電線を引く予定。さらに、オクラホマ州の電力事業者であるPublic Service Company of Oklahomaと、オハイオ州の電力事業者であるSouthwestern Electric Power社が完成に合わせて、この発電所を買い取る計画を立てている。両社はこの発電所を買い取ったら、顧客がいる地域まで送電線を引き、1100万世帯に電力を供給するとしている。
図 「The Wind Catcher」はオクラホマ州の端に建設し、そこから電力需要がある地域まで超高圧送電線を引く
出所 Invenergy社
The Wind Catcherには、General Electric社(GE)製の最新型風力発電設備を800基設置する。1基当たりの定格出力は2.5MW(2500kW)。800基合計で出力が2GWとなる。GEはさらに、コンピュータ制御の風力発電所管理システムも納入する予定。