2016年1月25日、株式会社安川電機(以下:安川電機、北九州市八幡西区、代表取締役会長兼社長:津田 純嗣)は、同社のエネルギー変換技術を生かし、小形風力発電システムに適用が可能なパワーコンディショナ「Enewell-WIN」シリーズを新たにラインアップしたことを発表した。
写真 製品イメージ
これまで風力発電は採算性が厳しいことから普及が遅れていたが、太陽光発電への過度な集中を避け、他の代替エネルギーの普及に力を入れる政府の後押しを背景に、特に小形風力発電の普及に期待が高まっている。同社では早期からさまざまな電力会社との系統連系を通じて小形風力発電用パワーコンディショナのサンプル供給を実施しており、これまでの豊富な実績を生かし、「Enewell-WIN」シリーズの製品化に至る。
◆「Enewell-WIN」シリーズ製品概要
- 高効率な電力変換:
風車特性を入力する電力変換テーブルを32点設けている。それにより、様々な特性を持つ風車に合わせた細かい設定が可能になり、電力変換によるロスを抑えて効率よく発電する。
- 重塩害対応:
IP65の耐環境保護性能を有し、重塩害地域(海岸線から500m以内)でも使用可能。(オプション対応)
- 容量展開:
様々なニーズにお応えできるよう4.5/5.8kWの2機種を揃えている。
- FiT※対応:
別途、顧客裁量にて小形風力発電システムのNK認証を取得することで、FiTに対応する。
安川電機では、年間1,000台の販売数を計画する。
※ Feed-in Tariff:再生可能エネルギーの固定価格買取制度
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安川電機
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