2016年9月9日、株式会社NTTドコモ(以下:ドコモ、東京都千代田区、代表取締役社長:吉澤 和弘)は、総務省より神奈川県横須賀市※における「無人航空機における携帯電話の利用に係る実用化試験局の免許」(以下:免許)を2016年9月6日に取得し、免許に基づき、上空での通信品質の確認や地上の携帯電話ネットワークへの影響等の検証を目的として、実際に携帯電話を搭載したドローンによる実証実験を開始することを発表した。
携帯電話のドローンへの搭載に関しては、画像・データ伝送等の利用ニーズが高まっており、現在の携帯電話ネットワークは、主に地上での利用を前提にサービスエリアを構築していることから、携帯電話の上空での利用については、上空での通信品質が安定的に確保されない可能性や、地上の通信へ影響を与えるおそれがある等の課題がある。
このような状況を受け、総務省は2016年7月13日に、携帯電話等を無人航空機に搭載して使用することについて、既設の無線局等の運用等に支障を与えない範囲で試験的な導入を行うための省令改正等PDFをおこなっている。
ドコモはこれまで上空での携帯電話の電波受信レベルの測定やシミュレーションツールを活用した検証を行ってきている。今後は免許に基づき、実際に携帯電話を搭載したドローンによる上空での通信品質の確認や地上の携帯電話ネットワークへの影響について検証するとともに、ドローンの遠隔制御や撮影した映像のリアルタイム伝送等についても実験を実施していく。
※ 神奈川県横須賀市光の丘 NTTドコモR&Dセンター周辺。
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