オンキョーは2016年1月6日、人の発話を認識する機能を持つスピーカー「VC-FLX1」を開発したと発表した。1月5日~8日の日程で開催中の2017 International CES(ネバダ州ラスベガス)にこのスピーカーを出展している。VC-FLX1はオンキョーが開発したスピーカーユニットを搭載しており、高い音質で音楽を再生できる。ネットワーク音楽サービスやインターネットラジオにも対応予定としている。
図 オンキョーが開発したスピーカー「VC-FLX1」。人の発話を認識する
出所 オンキョー
人の発話を認識する機能は、Amazonがクラウドで提供している音声認識サービス「Alexa Voice Service」を利用している。このサービスは人間の発話を認識する機能を持っており、APIを利用してプログラムを作ることで、Alexa Voice Serviceが認識した人間の発話を解釈して、ほかの家電製品を制御する機能を機器に組み込むことができる。現在のところ、プレビュー版として公開しているが、2017年の早い時期に正式にサービス提供が始まる予定。
VC-FLX1では、Alexa Voice Serviceを利用することで、人の発話を認識し、再生する楽曲を指定したり、ほかの家電製品を制御する機能を持たせた。家電製品がネットワークにつながる「スマートホーム」で利用することを考えてこの機能を実装した。
さらに、モーションセンサー機能付きのカメラや、温湿度センサーも搭載している。クラウドサービスと組み合わせることで、外出先にいながら自宅内の様子を確認することが可能になる。オンキョーはクラウドサービスについて、サードパーティーが提供することを想定している。
インターネット回線やほかの家電製品との通信手段としては、無線LANとBluetoothの通信機能を搭載している。オンキョーはこのVC-FLX1について、提供開始時期、希望小売価格、提供地域を検討中としている。
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