ドイツOpelは2017年11月9日(ドイツ時間)、経営計画「PACE!」を発表した。そして、その計画で2024年までに乗用車の全ラインナップを電動化することを明らかにした。今後、Opelが販売する乗用車は電気自動車(EV)か、プラグインハイブリッド車(PHEV)となっていく。
Opelは2017年3月、買収によりGeneral Motors傘下からフランスPSAグループ傘下に入っている。今回発表した経営計画では、PSAグループの車台に移行することも明らかにしている。グループ共通車台を使用して、開発コストを削減する。2024年までに全ラインナップが電動化する頃には、全車種がPSAグループの車台を使用することになるとしている。
そして、直近の電動車発売計画も明らかにした。2020年までに電動車種を合計で4車種発売する。4車種のうち1車種は2017年9月のフランクフルトモーターショーで発表したSUV「Grandland X PHEV」になるという。
図 9月のフランクフルトモーターショーで発表した「Grandland X PHEV」
出所 Opel
そして4車種のうちもう1車種は、Opelの小型車「Corsa」の次世代車であり、この車種はEVになるとしている。現行のCorsaは排気量1000~1400ccのガソリンエンジン、あるいは排気量1300ccのディーゼルエンジンを搭載しているが、次世代車ではEVが登場することになる。
図 Opelの小型車「Corsa」。次世代車ではEVが登場する
出所 Opel
また、Opelの全車種を開発しているヘッセン州リュッセルスハイム市の研究開発センターが、PSAグループの中心的な研究開発拠点の1つになったことも明らかにした。
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Opel