Volkswagen Group傘下にあるチェコŠKODA(シュコダ) AUTOは2019年2月12日(中央ヨーロッパ時間)、電気自動車(EV)の新しいコンセプトカー「ŠKODA VISION iV」を発表した。Volkswagen Groupが開発したEV用共用車台「Modular Electric Toolkit」を使用している点が大きな特徴。外装のイメージ図を見ると、ドアハンドルが見えないすっきりとしたデザインになっているほか、トヨタ自動車が2018年10月発売の「LEXUS ES」で採用した「デジタルアウターミラー(電子ドアミラー)」によく似ている細いドアミラーを確認できる。このコンセプトカーは3月7日から17日にスイス・ジュネーヴで開催予定のジュネーヴ・モーターショーに出展する。
図 ŠKODA AUTOが新たに発表したEVのコンセプトカー「ŠKODA VISION iV」。形状は流行のクロスオーバーSUVだ
出所 ŠKODA AUTO
新コンセプトカーに発表に合わせてŠKODA AUTOは、現時点での電動車の発売予定を明らかにした。2017年4月の上海モーターショーでは2025年までにEVを5車種発売するとし、2017年11月には、同社初のEVの生産販売を2020年から開始するとしていた(参考記事)。
図 「ŠKODA VISION iV」を後ろから見たイメージ。電子ドアミラーのようなかなり細いドアミラーを確認できる
出所 ŠKODA AUTO
今回発表した計画では、2022年までにプラグインハイブリッド自動車やEVなどの電動車を10車種以上発表し、2019年中には同社初のEVを発売するという。そのEVは、ŠKODA AUTOの小型車「CITIGO」をEVにしたものになるという。そして2020年にはVolkswagen GroupのEV用共通車台「Modular Electric Toolkit」を採用した車種の生産販売が始まる。
図 2019年中にŠKODA AUTOが発売する「CITIGO」のEV版
出所 ŠKODA AUTO
さらにŠKODA AUTOはガソリンエンジンに代わる新しい駆動機構の開発や、車両を使った新しいサービスの開発に向けて今後4年間で20億ユーロ(2500億円:1ユーロ=125円で換算)を投資することを明らかにしている。
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ŠKODA AUTO