東北電力、ベトナムに新設予定の石炭火力発電所の事業に出資し参加

インプレスSmartGridニューズレター編集部

2019年3月25日 0:00

東北電力は、ベトナムで進行中の「ギソン(Nghi Song)2石炭火力発電事業」への参加を決め、丸紅が保有する事業会社の株式10%を取得したと発表した。

東北電力は2019年3月22日、ベトナムで進行中の「ギソン(Nghi Song)2石炭火力発電事業」への参加を決め、丸紅が保有する事業会社「ギソン2パワー・リミテッドライアビリティカンパニー(Nghi Song 2 Power Limited Liability Company)」の株式10%を取得したと発表した。これで事業会社の株主構成は韓国電力公社が50%、丸紅が40%、東北電力が10%となった。

この事業では、ベトナムのタインホア省ギソン地区に出力600MW(60万kW)の石炭火力発電設備を2基建設する。合計出力は1.2GW(120万kW)となる。ベトナム国内では最先端の技術を採用した発電設備を使用するという。2021年~2022年に営業運転開始の予定だ。

図 東北電力が事業に参加するベトナムの石炭火力発電所の位置

図 東北電力が事業に参加するベトナムの石炭火力発電所の位置

出所 東北電力

この事業を担当するギソン2パワー・リミテッドライアビリティカンパニーはすでに、ベトナム電力公社に発電所の運転開始から25年間に渡って電力を販売する契約を締結している。東北電力はこの事業に参加した理由の1つとして、安定した収益が期待できることを挙げている。

さらに東北電力は、60年以上にわたって、自社の石炭火力発電所を建設、管理、運営してきた実績と経験で発電所の安定稼働に貢献する構えを見せている。加えて、石炭火力発電所に関係する環境対策技術を最大限活用して、自然環境への悪影響を最小限に抑えることも可能と考えているという。

東北電力は海外事業を収益拡大に向けた成長分野の1つと位置付けている。今後も、東南アジアだけでなく、北、中米を重点エリアとして海外での発電事業に取り組む方針を示している。


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東北電力

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