予備率とは?
「予備率」とは、「電力供給予備率」ともいわれ、電力のピーク時の需要(最大電力需要量。kW)に対して、電力の供給力(kW)にどの程度の余裕があるかを示す数値(指標)のことである。
予備率は、次の式から計算される(小数点第2位を四捨五入して表示)。
図1に示すように、予備率の数値が高いほど(図では8%以上)供給力は安定し余裕があることを示し、低いほど(図では3%未満)供給力は厳しくなり、マイナスの場合は供給力が不足していることを示す。
図1 電力の予備率のレベル:安定から非常に厳しい見通しまで
出所 資源エネルギー庁、「電力需給状況」
この予備率は、後述する資源エネルギー庁が発令する「電力需給ひっ迫注意報」や「電力需給ひっ迫警報」の指標にもなる数値である。予備率が3%を下回ると、停電などが起こる可能性があるからだ。